「声優オーディションは出来レースなのか」と調べてここに来た人へ。結論から書きます。
声優養成所の所属審査は、ほぼ出来レースです。合格する人は審査の前に決まっています。声優志望者たちの証言を集めたうえでの、メイクリの結論です。
なおここで書くのは養成所の所属審査(所属オーディション)の話だけです。作品の役を決めるキャストオーディションの話はしません。
合格者は入所の時点で決まっています
所属できるのは事前に唾を付けられている1〜3名ほどです。唾付けとは合否を握る事務所側が育てたい人材をあらかじめ決めて、ほかの受講生と同じ審査を通らせて合格させることを言います。詳しくは声優のスカウトは実在するのかに書きました。
| 唾を付けられる時期 | どれくらいあるか |
|---|---|
| 入所の時点 | ほとんどがここ。あとの1年は体裁のために学ぶだけ |
| 在籍中 | ごく稀 |
| 所属審査の当日 | まずありえない |
入所の時点で決まる人には、劇団の関係者や元芸能関係者が多いです。在籍中の頑張りで唾を付けられることは、ごく稀です。そして所属審査の当日に奇跡が起きて所属になれることは、まずありません。
何で選ばれるのかも実力とは限りません。事務所の社長の好み1つで、合否が決まることがあります。明らかに実力が足りなくても、高校生の女の子というだけで合格することすらあります。業界とツテのある人はエスカレーター式に上へ行きます。この業界で常識が通用しない話は声優業界が厳しすぎると言われる理由に書きました。
全員に審査を受けさせるのは「落ちた」という形が要るからです
結果がほぼ決まっているのに、なぜ全員に所属審査を受けさせるのか。
理由ははっきりしています。全員に受けさせないと詐欺と言われてしまうからです。「所属審査を受けて、落ちた」という体裁があれば、詐欺とは言われません。
もう一つの理由は決まっている人にもあえて同じ審査を通らせることで、周りの受講生に「ここならワンチャンある」と思わせることです。
審査料がかかる養成所もあります。ランク制の養成所などです。確認できた例では6,000円でした。結果が決まっている審査にお金を払って参加することになります。
60〜120人が受けても倍率に意味はありません
所属審査は入所から1年後に必ず全員が受けます。1つの養成所で60人から120人ほどです。
通るのが1〜3名なら倍率は計算できます。20倍から120倍です。
ですがこの倍率はほとんど意味を為しません。1〜3名の枠は入所の時点で埋まっているからです。残りの受講生が争っているのは、最初から空いていない席です。
養成所の外で開かれる所属オーディションの倍率は声優オーディションの倍率は何倍かに書いています。大手では応募が1万を超える世界です。
見送られた人に返ってくるものはほとんどありません
| 養成所のタイプ | 見送られた人に返ってくるもの |
|---|---|
| 1年制 | 何もなし。そのまま終わり |
| ランク制 | 「次は期待している」くらいの言葉 |
1年制の養成所では、見送られた人はそのままポイ捨てです。もう用済みだからです。
ランク制なら「次は期待している」くらいは言ってもらえるかもしれません。違いは残ってもらうとお金になるかどうかです。辞めようとしたときに引き止められるのもランク制で、そのときの文句は声優養成所を退所する際に引き止められる理由に書きました。
自分が決まっている側かどうかは見分けられます
見るのは雰囲気ではありません。あなた個人に向けた具体的な話が来ているかどうかです。名指しの案件・役の相談・オーディションへの推薦。こうした話が来ているなら、決まっている側の可能性があります。決まっている側の人は、所属したあとも1年ごとに階段を素早く上がっていきます。事務所の推しだからです。
届くのがレッスンの案内や全体への連絡だけなら、決まっている側ではありません。講師に褒められた、目をかけられている気がするというだけでは判断材料になりません。
そして決まるのは入所の時点で、在籍中に選ばれることはごく稀です。入所してから個人宛ての話が一度も無いなら、その1年で状況が変わる見込みはほとんどありません。同じ見分け方は預かり所属でも使えます。預かり所属を辞めるべきかに書いています。
受けるかどうかは、あなたが決めてください
メイクリの結論は、声優志望者たちの証言を集めたうえで「出来レース」です。
ただ所属審査を受けることに意味があるかどうかは、ここでは決めません。意味があると判断するなら受ければいい。
知っておいてほしいのは、1〜3名の枠が入所の時点で埋まっていること。それだけです。そのうえで受けるのか別の道を探すのかは、あなたが決めることです。月謝がどこへ流れているのかは声優養成所の闇に書いています。


