監修:空咲 一颯(現役声優・メイクリ代表)
声優専門学校の卒業後、進路がどう決まるのか。先に結論を書きます。
学校は何もしてくれません。卒業前に開かれるドラフトオーディションで参加した事務所が何人に合格を出したか。それだけで決まります。
進路はドラフトオーディションで決まります
2年目の卒業前にドラフトオーディションと呼ばれる催しがあります。事務所や養成所が来て、生徒がそこで審査を受けます。
どこへ行けるかは参加した事務所が合格を出した数で決まります。学校が個別に売り込むわけでも面倒を見るわけでもありません。並べられて、選ばれるか選ばれないかです。
⚠️ ほぼすべてが養成所への勧誘です
ここがいちばん誤解されています。ドラフトオーディションで事務所からの直接スカウトを期待してはいけません。
ほぼすべてが養成所への勧誘です。「合格」と呼ばれるものの中身は、事務所への所属ではなくその事務所が運営する養成所への入所案内であることがほとんどです。
| 期待していること | 実際に起きること |
|---|---|
| 事務所に所属できる | ほぼ起きない |
| スカウトされる | ほぼ起きない |
| 学校が就職先を世話してくれる | しない |
| —— | 養成所へ案内される(さらに費用がかかる) |
つまり「合格した」という言葉を所属の意味で受け取らないでください。ここを取り違えたまま次の学費を払う人が毎年出ます。
なぜ事務所は専門学校の卒業生を直接取らないのか
理由は単純です。2年程度しか学んでいない人を事務所が直接取るメリットが無いからです。
事務所から見れば養成所にもう一度通わせてから選んだほうが確実で、しかも費用は本人が払います。直接取れば育成の責任と費用は事務所側に来ます。並べて比べれば後者を選ぶ理由がありません。
⚠️ これは学校が悪いという話ではなく、選ぶ側の収支でそうなっているという話です。収支で動いている以上、気持ちや努力で覆すことはできません。
卒業のときに持っているもの
| 持っているもの | その先で効くか |
|---|---|
| 卒業証書 | 経歴として評価される場面が無い |
| 2年間 | —— |
| 学費の借金 | 返済が続く |
| 養成所への案内 | さらに費用がかかる |
この状態から養成所へ進むことになります。その先で何が起きるかは声優専門学校の末路|卒業後は、借金付きで同じスタートラインに戻されますに書きました。
入学前に確かめておくこと
- ドラフトオーディションの「合格」が所属なのか養成所案内なのか(これを聞くと答えが濁ることがあります)
- 直近の卒業生のうち事務所へ直接所属した人が何人いたか
- その人数を入学者数ではなく卒業者数で出してもらえるか
- 卒業後に案内される養成所の費用
当校は諦めろとも、いけるとも言いません。事実を渡すところまでがこの記事の仕事です。知った上で進むかどうかは、あなたが決めることです。
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