
声優を夢見て某大手声優学校である「人間アカデミー」に入学を検討している方へ。
インターネット検索や広告などでよく見るこの学校ですが。
結論から申し上げますと、わたしは当時この学校に通っていた際に10万円を詐欺られかけました。
とはいえ言葉通り未遂で終わったので告発などの意志は全くありませんが、なかなかレアな経験でしたのでやんわり警鐘でも鳴らしておこうかと思います。
声優学校の方はとことんまで【勘の良いガキ】は嫌いのようですからね。
「ドラフトに落ちるよ」と煽る営業手口
人間アカデミーの営業手法はかなり悪質でした。
この学校ではオーディションを受ける権利を得るには最低でも1年間で4つの講座を受講しなくてはいけません。
つまりオーディションを受けるのが目的であれば4つ以上は無理に受けなくても良い訳ですね。
しかしながら、ここで担当者が使ってきた手口が酷い。
- 最低コマ数の契約を迫る圧力: 担当者はわたしが受講しようとする最低限のコマ数での契約に対して、「その程度の受講数ではプロダクションのドラフト(オーディション)に落ちるよ!」と、不安を煽るような脅し文句を使ってきました。
夢や焦りにつけ込み、より高額な契約を結ばせようとする典型的な手法です。
当然、当時のわたしは首を縦に振りませんでした。
すると最後は諦めたのか、捨てセリフに「君は絶対受からんよ、どこにも」
いやその言葉、声優学校側が絶対言ってはいけないやつでしょう。
事前キャンセルでも料金を請求する「消化扱い」
さらに驚いたのは契約後の対応です。
- キャンセルした講座の料金請求: 契約内容に基づいて事前にキャンセルを申し出た講座があったにもかかわらず、学校側はこれを「キャンセル」ではなく「消化扱い」として受けてもいない講座の料金を請求しようとしてきました。
当然、当時のわたしは大激怒。
【当事者の一方が価値対価を相手方に与え、相手方がこれに対してその代金を支払うことまでが契約だとわたくしは考えております。ここの不成立にも関わらず金額が発生するのであれば、どうしても納得できる説明が欲しいです。認識の相違があればご連絡頂けますと幸いです】
上記は学校に送った文章の一部抜粋です。
とにかくその契約が成立しないこと、詐欺的であることを指摘した文面を書いて担当者に送りつけました。
結果、後日にメールが送られてきて無事キャンセル扱いとなりました。
この時は心底「声優学校ヤバすぎるだろ……」と実感しましたね。
契約変更を妨害する不誠実な対応
そして極めつけは契約内容の変更に関する対応です。
- 「契約書の変更は1年後」という説明: 料金に関するトラブルを解決して受講内容や契約そのものを見直したいと申し出たところ、学校側は「キャンセルの際の契約書の変更は、1年間の講座を終えた後でなければできない」と主張しました。
これ、どれほど危険なことか説明致しますと。
1年後に学校側が「君は講座をキャンセルせずに当初の契約通り全て受講している。途中で契約書を変更した覚えも無ければ証拠もない。だから金払え」と主張されたら法律上通ってしまうのです。
上記に加えて先ほど述べた二つの事件があった当時、わたしの学校に対する信頼度はもはやゼロ。
そこでわたしがとった手法は、電話越しで録音して言質を取るというもの。
・契約書は一年後に必ず書き換えること。
・受講予定であった講座はキャンセルされたこと。
・互いにその点について納得し、学校側がそれを認めたこと。
担当者にこの3点を電話で伺い、証拠を残すことでいざという時の備えとしました。
結果的に1年後には無事契約は解除され、大ごとにはならずに済みましたが。
色々と不安しかない契約のせいで、学校生活中は常に騙されていないか疑心暗鬼になっておりました。
価値提供の対価は貰うべきですが【搾取】はダメ
以上が、わたしが当時実際に経験した実話です。
声優になる夢を追うことは素晴らしいですが、その夢を食い物にしようとする悪質なものがあなたの前にこれからも大勢立ちはだかることでしょう。
そもそも声優学校という存在自体が他の誰でもないその「悪質なもの」の代表なんですけどね。
昨今の声優を目指す方に必要なのは演技力や声よりむしろ「判断力」なのでは、とさえ思います。
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