オンライン特化型の声優スクール「メイクリ」では 大手マンツーマンスクールに通っている方から 「退会しようかと思っているんですが、その前に確認しておくべきことはありますか」 という質問を受けることがあります。
退会を考え始めたとき 感情的な動機だけで判断すると 退会後に後悔するケースもあれば 退会を先送りにし続けてさらに費用が積み重なるケースもあります。
退会を決める前に 現在の状況を構造的に確認することが 判断の精度を上げる方法になります。
このページでは 大手マンツーマンの退会を決める前に確認すべきことを見ていきます。
確認1:退会を考え始めた理由が構造的な問題かどうか
退会を決める前に確認する最初のことは 退会を考え始めた理由が構造的な問題かどうかです。
退会を考え始める理由には 一時的な問題と構造的な問題の2種類があります。
一時的な問題の例は 特定の担当講師との相性が悪かった、 体調不良でレッスンへの集中が下がっていた、 仕事が忙しくレッスンに通う時間が取れなくなっていた、 といった状況です。 これらは環境を整えることで改善できる可能性があります。
構造的な問題の例は 担当が変わり続けて課題が引き継がれない、 声優指導として機能する講師が担当していない、 収録環境を前提にした練習が積み重ならない、 レッスン時間が短くて工程が完結しない、 といった状況です。 これらはスクールの設計として解決が難しい問題です。
退会を考えている理由が一時的な問題なのか 構造的な問題なのかを区別することが 退会判断の最初のステップになります。
確認2:現在の担当講師を変更することで状況が変わるかどうか
退会を決める前に確認する2つ目のことは 現在の担当講師を変更することで状況が変わるかどうかです。
大手マンツーマンスクールの多くは 講師を自由に選べるシステムを採用しています。
担当した講師との相性や指導の方向に問題がある場合 別の講師に変更することで状況が改善する可能性があります。
特に声優指導の経験がある講師に変更することで フィードバックの方向が声優の評価基準に近づく場合があります。
ただし担当を変更しても 担当が固定されない構造的な問題は解決しません。 良い担当に変えても毎回同じ講師を指名し続けなければ 変わり続けるという問題が残ります。
担当を変更することで改善できる部分と スクールの設計上改善できない部分を区別することが 退会前の確認として必要です。
確認3:現在の費用が声優としての積み上げに機能しているかどうか
退会を決める前に確認する3つ目のことは 現在の費用が声優としての積み上げに機能しているかどうかです。
シアーミュージックの月2回コースで月額11,000円 ナユタスで月額16,200円の費用を払い続けることが 声優として成立するための投資として機能しているかどうかを確認します。
現在のレッスンで積み重なっているものを確認します。 声優の評価基準に向いた技術が積み上がっているかどうか。 前回からの変化が継続的に確認できているかどうか。 課題が特定されてアプローチして変化を確認する工程が完結しているかどうか。
これらが機能している場合 費用は声優として成立するための積み上げに使われています。
機能していない場合 月謝を払い続けることが声優としての積み上げとは別のところに リソースが流れている状態です。
退会後に声優レッスンとして機能する環境に移行する場合 その費用として現在払っている月謝が使えるようになります。
確認4:退会後に向かう先があるかどうか
退会を決める前に確認する4つ目のことは 退会後に向かう先があるかどうかです。
大手マンツーマンを退会することと 声優を目指すことをやめることは別の問題です。
退会後に向かう先がない状態で退会すると 声優として成立するための積み上げが止まります。
退会前に声優レッスンとして機能する環境の選択肢を 具体的に把握しておくことが必要です。
声優指導として機能する講師と継続した関係が持てるかどうか。 収録環境を前提にした設計になっているかどうか。 担当が固定されるかどうか。 レッスン時間が工程を完結させるのに十分かどうか。
これらの条件を満たす環境が具体的に見えている状態で退会することで 退会後の積み上げが再開しやすくなります。
退会後の向かう先が決まる前に退会すると 声優としての積み上げが止まる期間が生まれやすくなります。
確認5:退会のタイミングとして今が適切かどうか
退会を決める前に確認する5つ目のことは 退会のタイミングとして今が適切かどうかです。
退会のタイミングを判断するための観点を整理します。
払い続けた費用がもったいないという感覚は タイミングの判断基準ではありません。 すでに払った費用は退会しても戻りません。 今後払い続けることが機能するかどうかが判断基準です。
もう少し続ければ成長するかもしれないという期待も タイミングの判断基準ではありません。 構造的な問題が解決されない限り もう少し続けても状況が変わる可能性は低いです。
退会のタイミングとして適切なのは 現在の環境が構造的な問題を抱えていて改善が難しいと判断できた時点です。 退会後の向かう先が具体的に見えている状態も整っていれば 退会するタイミングとして適切な状態にあります。
早く退会するほど 無駄に積み重なる費用と時間のコストを抑えられます。 退会を先送りにすることは 判断を先送りにしているのではなく コストを積み増している状態です。
退会判断の前に確認すべき条件と 声優レッスンとして成立するための環境の選択については マンツーマンの声優レッスンが成立する条件で扱っています。

