「自分はまだ早いのではないか」「もう遅いのではないか」。どちらの質問もよく来ます。
先に答えを書きます。段階は実力の順位ではありません。未経験でも所属後でも受けられます。ただし段階によって使い方と得られるものが変わります。
そしていま入っても効果が薄い状態があり、こちらからお断りする場合もあります。そこも含めて書きます。
段階別の使い方
| いまの状態 | 使い方 |
|---|---|
| まったくの未経験 | 発声とマイク前の基本から。まず自分の声を録って現在地を確認する |
| 独学でやってきた | 身についた癖の特定から。何が届いていないかを外から言葉にしてもらう |
| 声優学校に在籍中 | 集団授業で自分の番が回らない部分を個別で埋める(併用) |
| 養成所に在籍中 | 所属審査に向けて自分の課題だけを詰める(併用) |
| 学校・養成所を終えた | 次に受ける先を決めてそこへ合わせた準備をする |
| 長い休止から再開 | 止まる前の感覚と、いまの音の差を測るところから |
| オーディションが近い | 提出台本に絞って月4回で期限に合わせる |
| すでに所属している | 受かった役・落ちた役の傾向を整理する。事務所では聞きにくい部分 |
どの段階でも料金と受講内容は変わりません。1回90分の完全マンツーマンで、担当は原則固定です。
学校や養成所に通いながらでも使えます
ここは、こちらから勧めておきます。1か所ですべてを揃える必要はありません。
集団授業にはそこでしか得られないものがあります。仲間との掛け合い、人前に立つ経験、同期の芝居を見て学ぶ時間。これらは1対1では作れません。
一方で集団だと1人あたりに使える時間は分かれます。自分の声について語の単位で指摘を受ける時間は、どうしても短くなります。そこだけを個別で埋めるという使い方ができます。
費用と時間には限りがあるので両方に全力は出せません。判断の材料はこうです。
- いま通っている場所で自分の声について具体的な指摘を受けた回数を数える
- その指摘が次に何をするかまで含んでいたかを確認する
- 足りていると感じるなら併用は不要です
他社の受験も在籍も妨げません。提携事務所への推薦制度はありますが、それは他社を受けない条件ではありません。受講生の合格・選考通過10件はすべて他社への進路です。
未経験でも、年齢の下限もありません
年齢や経験の有無だけを理由に受講をお断りすることはありません。
未経験の方が最初にやることは自分の声を録って聞くことです。ほとんどの人が自分の声を録音で聞いた経験をあまり持っていません。ここでいったん驚きます。
驚いたあと、その音が今の現在地になります。3か月後に同じ台本を録れば変わったかどうかが分かります。未経験であることは不利ではなく、単に測定の開始点が早いというだけです。
未成年の方も受講できます。希望制の掛け合いレッスンについては保護者の同意が必要です。
所属したあとでも使えます
事務所に所属したら終わりという設計にはしていません。
所属してから増えるのはオーディションの本数です。そして落ちた理由は基本的に返ってきません。なぜ落ちたのかが分からないまま次を受け続ける状態になりやすい。
提出した音源を並べて受かった役と落ちた役の傾向を整理する。この作業は事務所の中では聞けません。マネージャーは営業の担当であって、演技の指導者とは限らないからです。
そこを外部の現役声優と一緒に見るという使い方ができます。所属していることは受講をやめる理由になりません。
「もう遅い」かどうかは年齢では決まりません
年齢の下限はありません。上限も設けていません。
ただ「もう遅いですか」という質問の中身は、たいてい年齢ではありません。いまから始めて間に合うのかを聞かれています。それは年齢ではなく目標と残り時間の関係で決まります。
だから入所審査では年齢ではなくこちらを確認します。
- 何を目指しているのか(アニメ・ゲーム・ナレーション・朗読・配信での活動)
- 期限があるのか。あるなら、いつまでか
- 週にどれだけ練習の時間を取れるのか
- いくらまでなら何か月続けられるのか
ここが決まっていれば20歳でも40歳でも同じように課題を組めます。逆にこれが決まっていない人は年齢が若くても進みません。広い目標は何を練習しても前進した気にさせるからです。
もっとも、年齢によって現実的な進路が変わるのは事実です。それは「遅い」ではなく「向かう先が違う」という話で、そこも審査の50分で率直にお伝えします。
アニメ以外の目的でも受けられます
声優スクールと聞くとアニメのアフレコを想像しますが、目的はそれだけではありません。
| 目的 | 扱う中心 |
|---|---|
| アニメ・ゲームの芝居 | 台本・間・相手への反応・マイク前の距離 |
| ナレーション・朗読 | 読みの設計・息の配分・長い文の持続 |
| 配信・VTuberとしての活動 | 長時間の会話で保てる声、キャラクターと素の切り替え |
| 女声・イケボ・萌え声 | 一言ではなく会話や芝居の中で保てる状態にする |
どれを選んでも料金は変わりません。途中で目的を変えることもできます。変えたら課題も変わります。
歌の指導は行いません。声優として必要な発声と歌唱のための発声は目的が違います。ここは扱わないと決めている領域です。
いま入っても効果が薄い場合
正直に書きます。次の状態なら、いま払っても効果は薄いです。
- 90分ふつうの音量で声を出せる場所が無い。小声で受けるとレッスンの半分が成立しません
- 次のレッスンまでに練習する時間が取れない。変化はレッスンの外で起きます
- いま通っている場所でまだ消化しきれていない課題が残っている
- 喉に痛みや違和感がある。それは訓練ではなく受診の段階です
これらは「向いていない」ではなく「時期ではない」という話です。条件が整ってからで構いません。再入会に費用はかからず入所審査も受け直す必要がありませんので、始めて止めてまた戻ることもできます。
こちらからお断りする場合
入会前に3,000円(税込)・50分の入所審査を受けていただきます。無料体験レッスンはありません。
この審査は「不合格を出す」というより、合わない方をこちらから断る場に近いものです。断る理由は実力ではありません。目的がメイクリの提供内容と合わない場合です。
そして断った方を当校の別のコースへ誘導することはありません。そもそも別コースが存在しません。理由をお伝えして終わりです。
段階を上げるのは、こちらではありません
最後に期待の線を引いておきます。
メイクリには学年も進級もコースの階段もありません。受講を続けたことで段階が上がる仕組みは、こちらには存在しません。段階が変わるのは受ける先が決まったときや実際に選ばれたときです。
提携先の砂水プロダクションへは担当講師が推薦しますが、スカウトを判断するのは事務所です。他社のオーディションも合否を決めるのは受ける先です。デビュー・所属・合格・仕事の獲得は保証しません。
渡せるのは受けるときの状態だけです。結果は渡せません。そこを混ぜずに、いま必要かどうかを判断してください。
レッスンで実際に何をするのかは、メイクリとは|本気でなりたい人を「声優」にするオンライン声優スクールに書いています。


