「誰が教えるのか」は、スクールを選ぶときにいちばん知りたいことです。
先に答えます。メイクリの講師は全員、東京の声優プロダクションに所属して現在も活動している現役の声優です。そして実名と個別の経歴は公開していません。
名前が出ないスクールを警戒するのは正しい感覚です。だからこのページでは、なぜ出せないのかを先に書きます。そのうえで、名前の代わりに何を見れば判断できるかを書きます。
実名を出せない理由は2つあります
1つ目は、講師の所属先との関係です。
講師は全員、他社のプロダクションに所属している現役声優です。所属している人間が、社名と本名を出したうえで別の会社のスクールで指導していると公表することには、制約があります。これは講師個人の意思ではなく、所属という契約の形の問題です。
2つ目は、講師本人の活動に影響が出るからです。
声優としての名前と、指導者としての名前が結びつくと、本人の仕事の受け方が変わります。指導をしていること自体は隠すことではありませんが、スクールの都合で講師の活動を狭めるわけにはいきません。
講師は、メイクリのために声優をやっているわけではありません。声優をやっている人に、教えてもらっています。順番を逆にしないための非公開です。
この2つは、こちらの都合ではなく講師側の事情です。だからスクールが有名になっても、この方針は変わりません。
名前が分かっても、判断材料にはなりません
ここは正直に書きますが、仮に実名を出せたとしても、受講を判断する材料としてはほとんど役に立ちません。
名前を見て、出演作を検索して、「この人なら大丈夫そうだ」と思う。この判断が測っているのはその人の出演歴であって、教える力ではありません。
出演経験があることは、現場で何が求められるかを知っている証拠にはなります。それは大きな条件です。ただし、知っていることと、それを他人に渡せることは別の能力です。
受講者の台詞を聞いて、どの語がどう届かなかったのかを言葉にする。次に試す方法まで示す。これができて初めて指導です。ここは出演歴の長さと比例しません。
名前の代わりに、入所審査の50分で確かめてください
メイクリには無料体験レッスンがありません。入会前に受けていただくのは、3,000円(税込)・50分の入所審査です。実技を含むので、担当する講師の教え方をここで直接確かめられます。
この50分で見るべきものは、褒め言葉ではありません。往復です。
| 確かめること | 見方 |
|---|---|
| 指摘が具体的か | 「もっと感情を込めて」ではなく、どの語のどこをどうするかまで言えるか |
| 変化を説明できるか | 同じ台詞を2回読み、1回目と2回目で何が変わったかを講師の口から言えるか |
| 直し方まで出るか | 問題の指摘だけで終わらず、次に試す手順が渡されるか |
| 質問できる空気か | 分からないと言ったときに、言い方を変えて説明し直せるか |
| 断る言葉を持っているか | 合わない点があるとき、それを言えるか。全肯定は判断材料になりません |
「いい声ですね」「才能がありますよ」で終わる50分なら、有料でも無料でも同じ価値です。名前を調べる時間より、この50分のほうが正確に分かります。
合わないと感じたら、入会しない判断をして構いません。こちらからお断りすることもあります。その場合、当校の別コースへ誘導することはありません。そもそも別コースが存在しないからです。
担当は固定です。講師を選ぶことはできません
担当講師は最初に決まり、最初から最後まで同じ講師が担当します。原則として変更しません。毎回好きな講師を指名できる形にはしていません。
指名制のほうが自由に見えます。ただし指名制にすると、講師は前回の課題を追えません。初対面の相手に90分で何かを渡そうとすると、その日に気持ちよくなれる内容を選びがちになります。
固定にすれば、前回どこを指摘したか、それが直ったか、直っていないかを同じ人間が追い続けられます。3か月前の課題を覚えている相手が、いま目の前にいる状態を作るための固定です。
裏返せば、相性が合わなかったときにすぐ別の講師へ移れません。ここは弱点です。だからこそ入所審査の50分で確かめてください。担当講師の休業や退任など、こちらの事情で変更が必要になった場合は個別にご案内します。
運営代表者も、講師として指導しています
メイクリの運営代表者は、指導内容や方針の設計に関わるだけでなく、自分でも講師として指導しています。現役の声優として活動しながら教えています。
これは体制の説明であると同時に、責任の所在の話でもあります。カリキュラムを決めた人間が現場に出ていないと、方針と実際の指導がずれていきます。指導方針は、過去の慣習ではなく現在の業界で求められている基準を前提にしています。
レッスンで扱う内容
基本は現場を想定したアフレコ形式です。台本を正確に読む練習だけでは足りないからです。
- 基礎:発声、滑舌、呼吸の統制
- マイク前:マイクとの距離感、息の量、ノイズを前提とした発声
- 演技:相手の芝居に対する反応、間、温度感
- 声質:女声、イケボ、萌え声など、目的に応じた指導
- 実践:オーディションや現場を想定した考え方
希望する受講生同士で、セリフの掛け合いを行うこともできます。講師は芝居に参加せず、演出と指導に専念します。相手役を務めないぶん、外から見て指摘できるからです。
掛け合いは希望制で、料金は変わりません。毎回ご希望を確認し、いつでも通常のマンツーマンに戻せます。未成年の方は保護者の同意が必要です。
レッスンの録音は、スクール側では保存しません
オンラインで声を出す以上、それがどこかに残るのかは気になります。
入所審査もレッスンも、録音・録画をスクール側では保存していません。保存していないので、あとから宣伝素材に使われることも起こりません。
一方で、受講生ご自身が自分の声を録るのは自由です。むしろ勧めています。3か月前の録音と今日の録音を並べることが、上達したかどうかを判定するいちばん確かな方法だからです。こちらから提出を求めることはありません。
指導を通じた進路実績は10件
これまでの指導を通じた受講生の進路・合格は10件です。10件すべてが他社への進路です。
| 区分 | 進路先 |
|---|---|
| 所属 合格 | USJ内イベント俳優 |
| 準所属 合格 | ワイスプロダクション |
| アドバンス所属 合格 | ガジェットリンク |
| 預かり所属 合格 | ゆーりんプロ |
| ジュニア所属 合格 | STAR FLASH |
| 特待生 合格 | JTBNEXTクリエーション |
| 研究科 合格 | 日本ナレーション演技研究所 |
| 研究科 合格 | 劇団ひまわり |
| 二次選考 通過 | 三木プロダクション |
| 一次選考 通過 | 81プロデュース |
読み方には注意が必要です。所属合格と一次選考通過は違う結果です。対象人数と期間を出していないので、ここから合格率は計算できません。到達例であって、次の受講者への約束ではありません。
そのうえで、この10件は講師の力量というより構造を示しています。受講生を囲い込む事業者は、他社への合格実績を出せません。出せば人が流出するからです。提携事務所への推薦制度はありますが、他社の受験も妨げません。この2つがセットで成立しているから、10件が全部他社になります。
断らないこと、保証しないこと
年齢や経験の有無だけを理由に、受講をお断りすることはありません。未経験でも、年齢の下限もありません。
同時に、可能性や結果を一律に保証することもしません。デビュー、事務所所属、合格、仕事の獲得は保証しません。講師が渡せるのは、現実的な条件と業界の需要を踏まえた判断材料です。
「あなたなら必ずなれます」と言われたいなら、メイクリは合いません。受講生をお客様として扱わないので、気持ちよく帰ってもらうことを目的にしていません。
まとめ|講師について確認できること
| 公開している | 公開していない |
|---|---|
| 全員が現役声優であること | 講師の実名 |
| 東京のプロダクションに所属していること | 個別の出演歴・経歴 |
| 担当が固定であること | 講師の人数の内訳 |
| 指導内容と方針 | 担当が誰になるかの事前指定 |
| 進路実績10件(区分つき) | — |
右側が気になるまま契約する必要はありません。ただ、右側を全部埋めても「自分に合う講師か」は分かりません。それが分かるのは、実際に声を聞いてもらって、指摘を受けたときだけです。
だからメイクリは、名前を並べる代わりに50分の入所審査を置いています。肩書きではなく、指摘の中身で判断してください。
第三者の評判をどう扱うかについては、メイクリの評判・口コミ|少ない理由と、スクールの高評価が作られる仕組みで書いています。


