オンライン特化型の声優スクール『メイクリ』では、男の娘に関する相談を日常的に受けています。その中には、自分が男の娘に向いているかどうかを知りたいという方がいます。
「向いているかどうか」という問いは、成立するかどうかという問いと密接に関わります。ただし、向き不向きは単純な話ではありません。
何を「向いている」と定義するかによって、答えが変わります。外見的な条件を指すのか、継続できるかどうかを指すのか、成立できるかどうかを指すのか。これらは別の問いです。
本記事では、男の娘に向いている・向いていないとはどういうことかについて、特定の結論に寄らず、条件という視点から掘り下げていきます。
「向いている」を外見で判断しようとする場合
男の娘に向いているかどうかを、外見的な条件で判断しようとする場合があります。
顔立ちが中性的かどうか。体型が女性的かどうか。身長が低いかどうか。これらは外見の条件です。
外見的な条件が整っていれば、外見での成立は近くなります。ただし、前述の通り、外見だけで男の娘として成立することには限界があります。外見の条件が整っていても、声や動作が成立していなければ、接した相手の知覚は変わります。
逆に、外見の条件が整っていなくても、声や動作で補完できる場合があります。向き不向きを外見だけで判断することは、成立の条件の一部しか見ていない可能性があります。
「向いていない」と判断するのが早い場合がある
「自分には向いていない」と判断して諦めるケースの中に、判断が早すぎる場合があります。
外見的な条件が整っていないと感じて諦める。声が変えられないと感じて諦める。年齢が高いと感じて諦める。これらの判断が、実際の成立可能性を正確に反映しているかどうかは、別の問いです。
ただし、「向いていない」という判断が正確な場合もあります。何をもって向いていないと判断するかの基準がなければ、判断の正確さを確認できません。
継続できるかどうかという視点
向き不向きを、継続できるかどうかで定義する考え方があります。
男の娘として活動することへの関心が続くかどうか。声や外見への取り組みを続けられるかどうか。他者からの評価に関わらず活動を続けられるかどうか。
継続できるかどうかは、成立できるかどうかとは別の問いです。成立できても続けられない場合があります。続けられても成立しない場合があります。
向き不向きを問うとき、何を基準にしているかを明確にすることが、問い自体の意味を明確にします。
自己判断の限界
「自分が向いているかどうか」を自分で判断することには限界があります。
外見的な条件は、ある程度自分で判断できます。ただし、声が成立するかどうか、動作が女性的に見えるかどうかは、他者の知覚が関わります。自己評価と他者評価は一致しない場合があります。
向き不向きを他者の知覚を含めて判断するには、他者からのフィードバックが必要です。自分だけでは把握できない領域があることを前提に、判断材料を集める必要があります。
男の娘としての成立条件を定義の観点から確認したい方は、男の娘とは何か、向き不向きの判断基準をご覧ください。
「向いているかどうか分からない」ではなく、「何が成立していて何が足りないかが分かる」状態まで行く。
そこから初めて、男の娘は成立します。


