声優 整形。この2語で調べる人は、たいてい声優業界の黒い裏側の実情を知りたいと考えています。
実際、書類選考に受かりたいがために整形という手段へ進む声優志望者は数多くいます。珍しい話ではありません。
そのうえで当校の運営者が業界の中で見てきたことを書きます。
整形を考え始めるきっかけは2つです
入り口はだいたい決まっています。
1つは諦めです。「オーディションなんて所詮は顔だろ」と結論を出してしまい、そこから努力の方向性を誤って整形に走る。
もう1つは強迫観念です。「この顔ではダメだ、美人になればいけるかも」という恐れと希望が混ざった心理から手を出す。
どちらも落ち続けた人が通る道です。共通しているのは、落ちた原因を顔の一点に決めてしまっていることです。ここが後で効いてきます。
見てきた中に成功した人は一人もいません
声優業界へ足を踏み入れたいという強い思いから、整形に手を出した志望者を何人も見てきました。
その中で成功した人は知る限り誰一人いません。
みんな鳴かず飛ばずで、結局は声優の夢を諦めるという結末をたどっています。顔を変えたあとに何かが動き出したという人がいませんでした。
費用は200万円から300万円です
声優志望者が受ける整形の費用は200万円から300万円が相場です。
この金額が乗る先を考えてください。声優になるまでには総額400万円以上かかると言われています。専門学校や養成所・レッスン代・機材・活動費を積み上げた額です。
そこへさらに200万円以上が足されます。
顔を変えるための200万円は、練習のための時間と交換されることもあります。返済が始まれば、その分だけ働く必要が出るからです。
整形は通過はさせても、その先には進ませません
顔がビジュアルとして重視されるのは悲しいかな事実です。とくに昨今の、女性志望者に対するビジュアル至上主義的な傾向はすさまじいものがあります。
ですがその先があります。
声優は今やほとんどタレント業・アイドル業に近い仕事です。そして何かしら特別なオーラや華が無ければ一次選考は通っても、その次の段階には進めません。
だからこうなります。整形は自己満足や安心感を得るためのものです。声優になるためのアドバンテージにはなっても、武器にはなりません。
アドバンテージと武器は違います。アドバンテージは入口を1つ通す力で、武器は選ばれる力です。200万円で買えるのは前者だけです。
⚠️ 整形して落ちたとき逃げ道が無くなります
ここが、この記事で一番伝えたいところです。
整形した人がいつ諦めるか。答えははっきりしています。整形したのに審査に落ちてしまったときです。
理由があります。その人の言い訳や逃げ道が、すべて「ビジュアル」の一点に収束してしまっているからです。
整形する前はまだ逃げ道がありました。顔のせいだと思うことができた。整形してしまうと、その最後の1本を自分で潰すことになります。
そして落ちる。200万円を払って説明を失う。そこで心が折れます。
落ちた原因を顔の一点に決めてから整形へ進むという順番が危ないのは、このためです。
「整形するなら事務所で取ってあげる」
ここからは直接見たことではなく、聞いた話として書きます。
「整形するなら事務所で取ってあげる」と事務所側のマネージャーに言われた。そういう元声優志望者の証言があります。
証言なので事実として断定はしません。ただ火の無いところに、こういった煙は立ちません。
もしこの言葉を実際に掛けられたら内容を分解してください。200万円を先に払うのはあなたで、取ると言っているのは相手です。そして所属してから仕事が回るかどうかは、また別の話になります。
業界はこの話に絶対に触れません
では養成所や事務所はこの件について何か言うのか。
表沙汰では絶対に言いません。絶対に触れません。
夢や努力といった表面上の綺麗事でオブラートに包むのが声優業界です。だからこの話を調べようとしても、業界の側からは何も出てきません。
情報が出てこないことを、そんな事実は無いと読まないでください。触れないことと、無いことは違います。
この話には限界があります
ここまで書いたうえで正直に置いておきます。
「整形して受かった人は一人もいない」とまでは言い切れません。
言えるのは知る範囲ではいないということだけです。理由があります。仮に合格した人がいても、わざわざ周りに「整形しました」とは言わないからです。
つまりこの件は成功例が見えにくく、失敗例だけが見える構造をしています。そこは差し引いて読んでください。
そのうえで判断するのはその人自身です。知ったうえで受けるなら、それはその人の選択です。ただ200万円を払う前にそれが入口を通す力なのか、選ばれる力なのかだけは分けて考えてください。
なぜ顔が先に見られるのか、写真では何が見られているのかは声優が顔採用なのは事実です|女性志望者に求められる黒い選考基準に書いています。


