声優専門学校はやめとけ。そう調べてここへ来たなら答えを先に書きます。
声優にはなれません。
正確に言えば、声優専門学校は声優になるために行く場所ではないからです。
ここから先は当校の運営者が業界の中で見てきたことだけを書きます。判断は読む人のものです。
そもそも声優になるために行く場所ではありません
声優専門学校は「学校」です。事務所ではありませんし養成所でもありません。
2年間のカリキュラムを提供して卒業証書を出すところまでが商品です。そこに「声優になる」は含まれていません。
入学案内を読むと声優になれそうに見えます。ですが書いてあるのは声優になれるという約束ではなく、声優を目指す2年間が用意されているという説明です。
後悔が始まるのはだいたい半年後です
入学した直後は、後悔しません。同じ夢を持った人がまわりに並んでいて、毎日が楽しいからです。
違和感が出てくるのは半年ほど経ってからです。そして半年後にはもうローンが動いています。
しかもその違和感はたいてい自分の努力不足に置き換えられます。まわりの同級生も同じように出来ていないので、比べる相手が学校の中にしかいないからです。学校の中で真ん中にいれば問題は無いように見えます。
後悔しているのに辞められない人は、怠けているのではありません。後悔に気づく時期が、引き返せる時期より後に来るようにできています。
授業が進むと自分も成長した気になります
これが一番危ない錯覚です。
2年間のあいだ授業の内容はどんどん進みます。進んだら自分も一緒に伸びているような気になりますよね。しかしこれは幻想です。
学校側にはカリキュラムがあります。生徒全員が出来ていようが出来ていなかろうが、関係なく次に進みます。進んでいるのは進度であって、あなたの実力ではありません。
学校の進行と自分の成長は別のものです。ここを混ぜたまま2年が終わります。
入学のハンコを押した時点で2年間と230万円が確定します
「辞めたくても辞められない」と言われますが、精神論ではありません。仕組みです。
声優専門学校は最初に入学金を払い、学費のローンを組ませるシステムです。途中で辞めても、そのお金は戻ってきません。
つまり入学のハンコを押してしまった時点で、2年間という貴重な時間と230万円近くの借金を背負うことが確定します。
だから半年で違和感に気づいても、辞める判断ができません。辞めれば損が確定して見える。続ければまだ取り返せる気がする。これはサンクコストと呼ばれる心理で、意志が弱いから抜けられないのではありません。最初にお金を先払いさせる構造がそう働くようにできています。
辞めたいと言うと、こう引き止められます
退学や休学を相談したとき実際に返ってくる言葉です。
今辞めたら、払った学費の大半が戻ってきませんよ。2年後の卒業ドラフトオーディションまで続けましょう。
前半は事実です。後半が問題です。
この一言で判断が2年後へ先送りされます。そして先送りされた2年後に何が起きるかは、すでに決まっています。
途中で辞めた人がその後どうなったか
ここは、きれいな話がありません。
何も言わず社会の片隅にひっそりと消えていきます。莫大な借金を背負い二度と声優を夢見ることもなく。
辞めた人は連絡先を残しません。だから同級生にもその後がどうなったかは伝わりません。「辞めた人の話を聞かない」のは、うまくいっているからではありません。
とくに行かない方がいいのはこの4つに当てはまる人です
行った方がいい人の話ではなく、行くと高い確率で苦しくなる人の話です。
- 借入がなければ通えない人。返済は声優になれるかどうかと関係なく始まります
- 自分に適性があるかを学校に判定してほしい人。学校は判定する立場ではなく入学してほしい立場です
- ひとりでは練習を続けられない人。授業に出ることと練習することは別です
- 学校へ入れば正しい努力ができるようになると思っている人。多人数の授業で、あなたの間違いだけを止めてもらえる時間はほとんどありません
自分の声を直してもらえる時間で学校やスクールを比べる方法はオンライン声優スクールの選び方に数字でまとめています。
入学前に分かるサインがあります
無料の資料請求をした時点で、もう始まっています。
勧誘の電話が何度もかかってきます。大量のパンフレットが毎月送られてきます。
生徒を選ぶ側ならここまでしません。これは選抜ではなく集客です。入学前に確かめることは1つで足ります。その学校があなたを選んでいるのか、あなたに売っているのか。
それでも行く人が確定させないための1つ
ここまで読んでそれでも行くという判断は当然ありえます。事実を知ったうえで進むなら、それはその人の選択です。
ただ1つだけ。入学金とローンの契約書に途中でやめた場合の返金条件がどう書いてあるかを、ハンコを押す前に読んでください。辞められなくなる理由のほとんどは、その紙に先に書いてあります。
学費が何に消えて在学中にいくら追加で請求されるのかは声優専門学校の闇|230万円の学費だけでは終わらない搾取に書きました。卒業した後に何が残るのかは声優専門学校の末路|卒業後は、借金付きで同じスタートラインに戻されます、卒業の瞬間に進路がどう決まるのかは声優専門学校卒業後の進路|大半はまとめて養成所送りにされる現実にまとめています。


