シアーミュージックの月謝だけを見て、コストパフォーマンスが良いか悪いかは決められません。1回45分の中で何を教わるかにより、同じ料金でも価値が変わるからです。
歌を上達させたい人と声優を目指す人では、必要なレッスン内容も違います。歌唱レッスンとして満足できても、台本やマイク前の演技へ使う時間がなければ声優訓練としての目的には届きません。
公式料金を基に表示時間の単価を計算します。そのうえで、本人の台詞へ使われた実質指導時間から判断してください。
現在の公式料金を確認する
執筆時点の公式ページには、マンツーマンレッスンの入会金が税込2200円と表示されています。月謝は受講回数によって3段階に分かれています。
公式料金は次の通りです。
- 月2回:税込月謝11000円で1回あたり5500円
- 月3回:税込月謝14850円で1回あたり4950円
- 月4回:税込月謝17600円で1回あたり4400円
1コマは45分です。公式ページには入れ替えと準備の時間を含むと明記されています。
一部の講師では月謝と別に指名料がかかります。金額の詳細は受付へ問い合わせる案内になっているため、指名を希望する人は契約前に確認が必要です。
キャンペーンによって入会金が変わる校舎もあります。期間や対象校舎が限られるため、通常料金とキャンペーン料金を混ぜないでください。
月謝だけなら月4回の単価が最も低い
公式表示の45分を全て受講時間として計算します。月2回なら合計90分であり、月3回なら135分です。
月4回なら合計180分になります。時間へ直すと月2回は1時間30分であり、月3回は2時間15分です。
月4回は3時間になります。月謝を表示時間で割った結果は次の通りです。
- 月2回:表示時間90分で1時間あたり約7333円
- 月3回:表示時間135分で1時間あたり6600円
- 月4回:表示時間180分で1時間あたり約5867円
この計算だけなら、回数を増やすほど1時間あたりの料金は下がります。月4回は月2回より月謝が6600円高いものの、受講できる表示時間は2倍です。
ただし毎月4回を使い切れることが前提です。欠席で1回を消化すれば、実際に受けた時間の単価は上がります。
月2回と月3回と月4回の向く使い方
月2回はレッスン間に約2週間を使える計算です。自宅で録音し、1つの課題を繰り返してから確認を受けたい人へ合わせやすい回数です。
間隔が空くと練習方法を見失う人には、月2回が少なく感じられます。間違った方法を続ければ、次の確認まで同じ問題を繰り返すことになります。
月3回は週1回に近い月と、間隔が広がる週が生まれます。月2回では少なく感じるものの、毎週通うのが難しい人には選びやすい回数です。
月4回は短い間隔で課題を追えます。指示への反応を次回すぐ確認したい人や、提出期限が近い人には使いやすくなります。
毎週通っても自宅で試す時間がなければ、前回の指摘を定着させられません。受講回数を増やす前に、レッスン外で確保できる練習日を数えてください。
回数の価値は安い単価だけでは決まりません。自宅練習と次回確認を無理なく繰り返せる回数が、本人に合うプランです。
入会金を含めると初月の単価は変わる
初月は月謝へ入会金2200円を加えます。通常料金で入会した場合の初月支払額は、月2回なら13200円です。
月3回なら17050円になります。月4回なら19800円です。
初月の支払額を表示時間で割ると、月2回は1時間あたり8800円です。月3回は約7578円になります。
月4回は6600円です。入会金の負担は回数が少ないプランほど時間単価へ強く表れます。
入会金は最初の1度だけ発生します。長く通うほど1時間あたりへの影響は小さくなるため、初月だけで長期の費用を判断しないでください。
6か月通った総額を計算する
6か月の通常料金へ入会金を加えます。指名料や交通費は含めません。
月2回を6か月続けた総額は68200円です。表示時間は9時間になり、1時間あたりは約7578円です。
月3回の総額は91300円です。表示時間は13時間30分になり、1時間あたりは約6763円です。
月4回の総額は107800円です。表示時間は18時間になり、1時間あたりは約5989円です。
- 月2回:総額68200円で表示時間9時間
- 月3回:総額91300円で表示時間13時間30分
- 月4回:総額107800円で表示時間18時間
月4回の時間単価は最も低くなります。しかし必要な回数が月2回の人へ、安い時間単価だけを理由に月4回を勧めることはできません。
使わない2回へ料金を払えば得ではないからです。料金は契約した回数ではなく、実際に受講した回数から見ます。
45分は台本へ使える45分ではない
公式ページは45分に入れ替えと準備を含むと示しています。したがって台本読みへ45分全てを使えるとは限りません。
入室後に機材を確認する時間があります。前回の課題を共有し、当日の目的を決める時間も必要です。
発声の状態を聞く時間も無駄ではありません。台詞を安全に読むための準備なら、声優訓練にもつながります。
問題は準備が何分だったかではなく、目的へ必要な時間だったかです。長い雑談や契約案内まで台本指導の時間として数えれば、費用対効果を高く見積もります。
体験や受講後には、実際に台詞を読んだ時間を記録してください。講師の助言を試して読み直した時間も分けて残します。
実質指導が30分なら単価はどうなるか
45分のうち30分を本人の台本と録音比較へ使えたと仮定します。これは公式が示した時間ではなく、計算方法を示すための条件です。
月2回なら実質指導は月60分です。月謝11000円を1時間で割るため、実質単価は1時間11000円になります。
月3回なら実質指導は月90分です。月謝14850円を1時間30分で割るため、実質単価は1時間9900円になります。
月4回なら実質指導は月120分です。月謝17600円を2時間で割るため、実質単価は1時間8800円です。
- 月2回:実質時間60分で1時間あたり11000円
- 月3回:実質時間90分で1時間あたり9900円
- 月4回:実質時間120分で1時間あたり8800円
表示時間で計算した単価より高くなります。本人の台本へ使えた時間だけを数えれば、料金の見え方が変わるためです。
30分という仮定をそのまま自分へ当てはめないでください。体験時や入会後の実測時間を使って計算します。
実質指導が20分ならさらに差が出る
前回の共有や発声練習が長く、台本へ使えた時間が20分だったと仮定します。この数字も実際の全レッスンを示すものではありません。
月2回なら実質指導は月40分です。月謝から計算した1時間あたりの実質単価は16500円になります。
月3回なら実質指導は月60分です。実質単価は14850円になります。
月4回なら実質指導は月80分です。実質単価は13200円になります。
同じ公式料金でも、本人へ使われた時間によって単価は大きく変わります。45分という表示だけでは声優訓練の量を判断できません。
短い時間でも課題が明確になり、自宅で再現できるなら価値はあります。時間が長くても抽象的な褒め言葉だけなら、次の練習へつながりません。
声優志望者が時間へ含める内容
声優訓練としての実質時間は、本人が声を出した分数だけではありません。講師の指示を聞き、同じ台詞を変えて読む時間も含めます。
次の内容は目的へ合えば実質指導として数えられます。
- 台本読み:場面と相手を考えて台詞を読む時間
- 録音確認:指摘前後の音を同じ条件で聞く時間
- 演技変更:指示を受けて別の表現を試す時間
- マイク練習:距離や向きを保って収録する時間
- 語尾の確認:最後まで意味と音を残す練習時間
- 課題の記録:次回も追う項目を決める時間
発声練習も台詞へつながるなら含められます。発声だけで終わり、台本で同じ出し方を試せない時は歌唱目的と声優目的を分けて評価します。
講師の実演も違いを聞くために役立ちます。ただし見本を聞くだけで本人が試せないなら、個別の反復時間は増えません。
歌のレッスンとしての価値を否定しない
シアーミュージックは音楽教室として複数のコースを案内しています。歌唱や楽器を学びたい人にとって、校舎や講師を選べることには利点があります。
音程やリズムを学ぶ目的なら、ボーカル指導がそのまま役立つことがあります。歌を録音して聞く経験も、自分の音を客観的に確かめる練習になります。
趣味で歌を楽しみたい人には、45分という枠が生活へ合わせやすいこともあります。月2回から選べるため、負担を抑えて始めたい人にも選択肢があります。
歌唱レッスンとして価値があることと、声優訓練が足りることは同じではありません。声優志望者は台本や演技へ使える分数を別に確認します。
歌の上達を目的に契約するなら、声優向けの内容が少ないことだけで低評価へする必要はありません。支払った料金が自分の目的へ合っているかで判断します。
声優コースの名称だけでは内容を判定できない
公式の声優コースには、マンツーマンで基礎から学びたい人やアフレコを体験したい人が対象として示されています。オーディションへ向けたレッスンも案内されています。
コース名から各回の内訳までは分かりません。45分のうち台本や収録へ何分使うかは、担当講師と本人の希望によって変わります。
入会前には希望を具体的に伝えます。「声優になりたい」だけでは発声中心の内容になる可能性があります。
用意した台本を読めるか聞いてください。マイクを使って指摘前後を録音できるかも確認します。
講師の指示後に同じ場面を読み直せるかも見ます。1回読んで感想を聞くだけでは、演技を変える力まで確かめられません。
月4回でも目的が分かれれば時間は減る
公式案内では複数のコースを組み合わせられます。歌と声優を同時に学びたい人には便利な選択です。
月4回のうち2回を歌へ使い、2回を声優へ使うことも考えられます。その場合に声優コースへ使う表示時間は月90分です。
月謝17600円を単純に半分へ分けると、声優側の費用は8800円です。ただし契約上の請求が分割されるという意味ではありません。
声優へ使った2回で台本の実質指導が各30分なら、月の実質時間は60分です。声優目的へ配分した料金を基に見ると、1時間あたり8800円になります。
歌と声優の両方を望む人には、同じ契約内で選べることが価値になります。声優だけを急いで学びたい人は、月の全回数を台本へ使えるか確認してください。
講師の指名料は総額へ加える
公式ページには、一部の講師で指名料が必要と書かれています。料金は問い合わせる案内のため、希望講師がいる時は金額を先に聞きます。
指名料が1回ごとなのか、月ごとなのかも確認してください。発生する回数が分からなければ6か月の総額を出せません。
同じ講師から継続して教わるための費用なら、本人には価値がある可能性があります。前回の課題を知る講師なら、毎回の説明時間を減らせるからです。
指名料を払っても希望枠を予約できないなら、期待した受講量にはなりません。月に何回取れるかを受付へ確認します。
肩書だけで指名を決めないでください。声優の台本を扱えるかや、指示後の変化を具体的に説明できるかを体験で見ます。
当日キャンセルは1回分の費用になる
公式の案内では、当日のキャンセルは1レッスン消化とされています。受講できなくても契約回数が減るため、実際の時間単価へ影響します。
月2回で1回を当日キャンセルした場合、受けられる表示時間は45分です。月謝11000円を45分で計算すると、1時間あたり約14667円になります。
月4回で1回を消化した場合、受けられる表示時間は135分です。月謝17600円から計算すると、1時間あたり約7822円になります。
体調や仕事で予定が変わりやすい人は、予約の締め切りを確認してください。回数単価が安くても欠席が増えれば、実際の単価は高くなります。
無理に受講して喉へ負担をかける判断は避けます。痛みや強い違和感が出た時は練習を中止してください。
声がれや痛みが続く時は、練習を増やさず耳鼻咽喉科へ相談します。料金を失いたくない気持ちより安全を優先してください。
校舎を選べる利点は交通費へ表れる
公式ページでは全国の校舎を追加料金なしで選べると案内されています。職場や学校に近い校舎を使えれば、交通費と移動時間を減らせます。
往復800円の校舎へ月4回通うなら交通費は月3200円です。6か月では19200円になります。
往復300円で通える校舎へ替えれば月1200円です。6か月では7200円になり、差額は12000円です。
月謝が同じでも、通う場所によって総負担は変わります。料金比較では交通費も加えてください。
校舎を替えた時に同じ講師を予約できるとは限りません。移動費の節約と、担当が続く利点を比べます。
2ブース方式が目的へ合うか確認する
公式ページでは講師と受講者が別のブースを使い、有線で音と映像をつなぐ方式が案内されています。声を出す人と聞く人が別室になる形です。
歌唱では大きな声を出しやすい利点があります。感染対策を重視する人にも安心材料になります。
声優訓練ではマイクへ入った音を講師がどう聞くかを確認します。録音データを残し、同じ台詞を比べられるかが判断材料です。
別室であること自体を良し悪しへ直結させないでください。指示が明瞭に届き、本人がすぐ演技を変えられるなら訓練へ使えます。
録音条件が毎回違うと、声の変化と機材の差が混ざります。普段の声を基準として残し、比較時はマイクの距離や音量をそろえます。
45分で1つの課題を何回試せるか
声優向けの費用対効果は、扱った課題の数では決まりません。1つの指摘を何回試し、演技として残せたかを見ます。
課題を語尾へ絞ったなら、指摘前の台詞を録音します。次に助言を受けて同じ台詞を読み、音を比べます。
変化が小さければ方法を1つだけ変えます。声量と速度と感情を同時に変えると、何が効いたか分かりません。
短い台詞でできても長い会話で崩れることがあります。1言の成功だけで習得したとは決めず、長さを変えて再現できるか確かめます。
45分でこの往復を何回行えたかを記録します。講師から褒められた回数ではなく、本人が指示へ反応できた回数を数えてください。
料金が安いかは目標期限でも変わる
趣味で長く続けたい人は、月2回でも目的へ合う可能性があります。月々の支払いを抑えながら、自宅練習の確認へ使えるからです。
提出音声の締め切りが近い人は、月2回では確認回数が足りないことがあります。月4回へ増やし、同じ課題を短い間隔で追う方が合う可能性があります。
回数を増やせば必ず早く上達するわけではありません。レッスン間に練習できず、前回と同じ状態なら受講回数を生かせません。
期限と自宅練習の時間を先に決めます。その期間に必要な確認回数からプランを選んでください。
最も安い月謝ではなく、目的達成までに必要な総額を比べます。長く通っても課題が変わらないなら、時間単価の低さだけでは得になりません。
無料体験で実測する項目
公式料金から分かるのは表示時間と支払額です。本人へ何分使われるかは体験で確かめます。
体験後に次の数字を記録してください。
- 説明時間:コースや料金を聞いた分数
- 準備時間:入室から実技開始までの分数
- 発声時間:声の準備へ使った分数
- 台本時間:本人が台詞を読んだ分数
- 助言時間:具体的な指示を受けた分数
- 再読回数:指示後に同じ台詞を試した回数
- 録音回数:比較できる音を残した回数
体験時間と通常レッスンが同じとは限りません。入会後の45分でも同じ内容を受けられるか聞きます。
体験担当者が入会後も教えるかも確認します。担当が違うなら、体験時の教え方を通常レッスンの価値として固定できません。
営業説明は契約判断に必要です。しかし声優の実質指導時間とは分けて記録します。
声優訓練として向く条件
シアーミュージックの料金が声優志望者へ合うかは、次の条件で変わります。
- 台本を扱える:希望する台本を毎回読める
- 録音を比べられる:指摘前後を同じ条件で残せる
- 演技を変えられる:講師の指示後に読み直せる
- 担当が続く:前回の課題を次回も追える
- マイクを使える:収録時の距離や方向を学べる
- 理由を聞ける:直らない原因を講師が説明できる
- 回数を使える:契約した枠へ無理なく通える
条件がそろうなら、45分でも目的を絞った個別指導として使えます。提出音声の一部分を直すなど、範囲が明確な時ほど時間を配分しやすくなります。
条件がそろわない時は、月謝が安く見えても声優向けの費用対効果は下がります。歌唱レッスンとしての価値まで否定する必要はありません。
入会前に総額と実質時間を並べる
料金を判断する時は、月謝だけを見ないでください。入会金と指名料と交通費を加えます。
次に1回45分のうち、台本や録音比較へ使える時間を見積もります。無料体験の実測値があれば、その数字を使います。
6か月通うなら次の式で計算できます。
入会金 + 月謝 × 6 + 指名料 + 交通費
求めた総額を6か月の実質指導時間で割ります。表示時間の単価と並べれば、準備や説明へ使う時間の影響が見えます。
安いか高いかは金額だけで決まりません。声優として必要な内容を何分受けられるかで判断します。
シアーミュージックの料金は目的から判断する
公式料金では月4回の表示時間単価が最も低くなります。入会金を含む6か月の計算では、1時間あたり約5989円です。
この数字は45分全てを受講時間として数えた結果です。台本へ使えた実質時間が短ければ、声優訓練としての単価は上がります。
歌唱や発声を学びたい人には、マンツーマンで月2回から選べる利点があります。校舎やコースを選べる点も、通いやすさへつながります。
声優を目指す人はコース名だけで決めないでください。台本とマイクへ使える分数や、指示後に読み直せる回数を確認します。
シアーミュージックの料金を先に「コスパが悪い」と断定する必要はありません。支払う総額と声優訓練の実質時間が合わない時に、本人にとって高い選択になります。


