発声と演技を分けて指導するリスク

声優のレッスンでは、よく次のような段階が取られます。

まず発声を整える。
次に滑舌を改善する。
そのあと演技に入る。

一見、合理的な流れに見えます。
しかし現場基準で見ると、「発声」と「演技」を完全に切り分けることにはリスクがあります。

ここでは、その理由を整理します。


① 実際の収録では分離されていない

収録現場では、

「発声だけ」
「演技だけ」

という場面は存在しません。

セリフを発した瞬間に、

・音として成立しているか
・感情が合っているか
・キャラクターに合っているか

が同時に評価されます。

発声が安定していても、感情が乗った瞬間に崩れる。
演技に集中すると、マイクとの距離が乱れる。

このような状態は珍しくありません。

発声と演技は、現場では常に同時進行です。


② 感情が発声を変えてしまう

基礎練習では、安定した発声ができていても、

・怒り
・悲しみ
・焦り

といった感情が入ると、声は変化します。

喉に力が入り、
呼吸が浅くなり、
音程が揺れる。

発声を単独で整えても、演技と接続できなければ実戦では崩れます。

ここが切り離し指導の弱点です。


③ 「整った声」が目的化する

発声を重視するあまり、

・綺麗に出すこと
・安定させること

が目的になる場合があります。

しかし声優の仕事では、
“整っているだけの声”は評価になりません。

キャラクターの年齢感。
作品の温度。
セリフの流れ。

それらに合わせて、あえて崩すこともあります。

発声を絶対基準にすると、
演技の自由度が下がることがあります。


④ 演技が発声を犠牲にするケース

逆に、演技に集中しすぎると、

・息が乱れる
・声量が不安定になる
・ノイズが増える

といった問題が起こります。

発声と演技を分けて教えると、

「発声はできている」
「演技もできている」

のに、合体させた瞬間に崩れる状態になります。

この段階で止まってしまう人は少なくありません。


⑤ 修正の方向が曖昧になる

収録現場でよくある指示は、

・もう少し軽く
・もう少し自然に
・もう少し抑えて

といった抽象的なものです。

この指示は、

発声の調整か。
感情の調整か。
呼吸の位置か。

複数の要素が絡んでいます。

発声と演技を別々にしか考えられないと、
修正の意図を正確に再現できません。

現場では、両方を同時に調整できることが求められます。


⑥ 実戦での再現性が低くなる

発声だけを整える。
演技だけを磨く。

それぞれ単体では良く見えても、
実戦で安定して再現できなければ意味がありません。

声優の仕事は、

・安定
・再現性
・短時間での調整

が前提です。

発声と演技を同時に扱える状態でなければ、
現場での負担が増えます。


統合して扱うという考え方

発声と演技は、切り離せない要素です。

呼吸の位置が変われば感情が変わる。
感情が変われば声帯の使い方が変わる。

両方を同時に調整できる状態が、現場基準です。

基礎を否定するのではなく、
基礎を演技に接続する。

ここまで踏み込まなければ、
実戦での精度は上がりません。


現場基準から逆算する

発声と演技を分けて指導するリスクは、

・実戦で統合できない
・感情で崩れる
・修正意図を再現できない
・再現性が低い

といった点にあります。

現場で何が同時に求められているのかを理解したうえで、練習を組み立てる必要があります。

声優スクール【メイクリ】の講師については、
こちらのページで紹介しています。
声優スクール【メイクリ】の講師は誰?経歴・実績・指導方針を公開

発声と演技を別々に積むか。
現場基準で統合していくか。

違いは、仕事につながるかどうかに表れます。


 

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月2回×90分:月10000円
月3回×90分:月15000円
月4回×90分:月20000円

1コマ・じっくり1時間半
完全マンツーマンレッスン
全国対応(オンライン特化型)

入会金、教材費などは一切かかりません
コース内容や回数も自由選択式です

※入会のお申込みやレッスンのご予約は公式LINEから

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