単発の声優ワークショップに出れば、何かが変わるかもしれない。そう思って申し込む人は多いと思います。
結論から書きます。単発のワークショップで実力は伸びません。そこから所属や仕事につながった人もいません。主催する側に、そもそもそんな目的が無いからです。
単発ワークショップの種類と参加費
音響監督のワークショップ以外にも単発の講座はいくつもあります。
- 現役の声優が開くもの
- 養成所の単発講座
- 声優学校の単発講座
- 有名人の単発講座
| 目安 | 単発ワークショップ |
|---|---|
| 人数 | 10〜30人 |
| 時間 | 2〜4時間 |
| 参加費 | 1人1万〜5万円 |
1回ごとの額は小さく見えても、2回参加しただけで6万円近く飛ぶことがあります。音響監督のワークショップは参加費2万〜6万円で、こちらは音響監督ワークショップは参加しても無意味である理由に書きました。
1人に向く時間は4分から24分です
人数と時間から1人あたりの時間を出してみます。
| 場合 | 計算 | 1人あたり |
|---|---|---|
| いちばん恵まれた場合 | 4時間÷10人 | 24分 |
| いちばん少ない場合 | 2時間÷30人 | 4分 |
実際には全体への説明も他の人の番も休憩も入るので、これより短くなります。4分から24分で声の何が変わるのか。そういう場です。
開く理由は即金性です
主催者が単発ワークショップを開く理由は一つです。即金性があるからです。手っ取り早くお金を儲けるのに、これほど向いた形はありません。
計算すると分かります。10人から1万円ずつなら10万円。30人から5万円ずつなら150万円。それが2時間から4時間で入ります。しかも単発なのでその日で終わりです。続けて面倒を見る必要もありません。
講評もメールもリピーターにするためのものです
単発で終わると言いましたが主催者の本音は別です。リピーターになってもらわないと困るのです。
だから講評は見込んでいる風なアドバイスになります。「伸びしろがある」「次も見たい」と言われたら、それは評価ではなくもう一度来てもらうための言葉かもしれません。
終わったあとには色んなメルマガが届きます。再参加の案内はもちろん、違う講座、さらに上のステップアップ講座。単発のはずのワークショップが続けて払わせるための入口になっています。
ワークショップから所属した人はいません
単発ワークショップに出て所属や仕事につながった人はいません。
理由は単純です。主催する側にそんな目的が微塵も無いからです。人を見つけるための場ではなく、お金を集めるための場です。
「現役の声優に見てもらえる」「有名な人に会える」という言葉に、配役や所属への期待を乗せないでください。合格を出す気のない募集が応募者をワークショップへ案内していく流れもあります。それは声優オーディションの倍率は何倍かに書きました。
声の癖が直るまでは1回から半年以上
では声の癖は何回見てもらえば直るのか。講師の側から見ると人によります。
1発で直せる人もいます。半年かかっても直らない人もいます。
つまり単発のワークショップで何かが変わるのは、1発で直せる一部の人だけです。半年かかる人にとって、単発の1回は癖を指摘されて終わる場になります。直るところまで見てもらえるのは、同じ講師に続けて見てもらう場合だけです。
初心者が行く意味はありません
初心者が単発ワークショップに行く意味はありません。
声優のスキルは最低でも3年近く学ばないと、現場で通用するレベルにはなりません。2時間から4時間の講座を何回重ねても、その3年の代わりにはなりません。
知ったうえで出るかどうかは、あなたが決めることです。ただ1回1万〜5万円を払う前に、それが3年のどこに当たるのかだけは考えてみてください。


