オンライン特化型の声優スクール・メイクリでは、 声優を目指したい人から「声優スクールの費用を調べているが、何を基準に比べればいいか分からない」という相談を受けることがあります。
A校の総額はB校より高い。 総額が安い方を選んだ方がコスパが良いはずだ。 でも安すぎるのも不安だ。
こうした状態で比較が進まないケースがあります。
声優スクールの費用比較で総額だけを見ることが、 判断を誤る構造的な理由があります。 総額という情報は比較のための情報として不完全です。
このページでは、 声優スクールの費用比較で総額だけを見ると判断を誤る理由を整理します。
総額の差が受け取る価値の差を反映しない
声優スクールの費用比較で総額だけを見ると判断を誤る最初の理由は、 総額の差が受け取る価値の差を反映しないという点です。
声優スクールの総額には、 指導の時間だけでなく、 施設費、教材費、発表会費用、運営コストなど、 複数の要素が含まれています。
総額が高いスクールが、 指導の時間として多くを提供しているとは限りません。
総額の大部分が施設や運営コストに使われている場合、 指導の時間として返ってくる部分は少なくなります。
総額の差は、 何に費用が使われているかの差として現れます。 指導の時間の差として現れるとは限りません。
在籍期間が異なると総額の比較が成立しない
声優スクールの費用比較で総額だけを見ると判断を誤る理由として、 在籍期間が異なると総額の比較が成立しないという点があります。
A校:1年間で80万円 B校:2年間で220万円
この二つを総額で比べると、 A校の方が安く見えます。
ですが在籍期間が異なるため、 同じ期間あたりのコストとして比較するためには、 在籍期間を揃えた上で計算する必要があります。
A校を2年間通った場合の想定費用:160万円 B校の2年間:220万円
こう換算すると差が縮まります。
在籍期間が異なる場合、 総額の数字を直接比べることは正確な比較になりません。
総額が同じでも実質指導時間が異なる
声優スクールの費用比較で総額だけを見ると判断を誤る理由のひとつは、 総額が同じでも実質指導時間が異なるという点です。
A校:年間80万円・15人クラス・1時間・月2回 実質指導時間(1年間):4分×24回 = 96分 = 約1.6時間 時間単価:約500,000円
B校:年間80万円・5人クラス・2時間・月4回 実質指導時間(1年間):24分×48回 = 1,152分 = 約19.2時間 時間単価:約41,667円
総額は同じ80万円ですが、 時間単価は約12倍の差になります。
総額という一つの数字では、 この差は見えません。
総額比較に加えるべき三つの観点
声優スクールの費用比較で総額だけを見ることの問題を把握した上で、 総額比較に加えるべき観点を確認します。
まず在籍期間の統一です。 比較するスクールの在籍期間が異なる場合、 同じ期間あたりの費用に換算した上で比較することが必要です。
次に実質指導時間の計算です。 クラスの人数、レッスン時間、月のレッスン回数から実質指導時間を計算し、 総額に対する時間単価を出すことが必要です。
最後に追加費用の確認です。 発表会費用、教材費、施設利用料など、 月謝や入学金以外に発生する可能性がある費用を確認することが必要です。
これら三つの観点を総額比較に加えることで、 総額だけでは見えなかった費用対効果の差が確認できます。
マンツーマンと集団の総額比較が逆転する例
声優スクールの費用比較で総額だけを見ると判断を誤る具体例として、 マンツーマンと集団の総額比較が逆転する例を確認します。
集団レッスン(声優学校・2年間・220万円) 実質指導時間:約19.2時間 時間単価:約114,000円
マンツーマンレッスン(月3万円・月4回・2年間) 2年間の総額:720,000円 実質指導時間:約80時間 時間単価:約9,000円
総額で比べると、 声優学校の220万円はマンツーマンの72万円より高い。
ですが時間単価で比べると、 声優学校は約11万4千円、 マンツーマンは約9,000円で、 約12倍の差があります。
同じ220万円をマンツーマンに使った場合、 約244時間の指導を受けられる計算になります。
総額だけを見ていると、 こうした比較は見えません。
総額比較から実質コスト比較へ
ここまで見てきた内容に共通しているのは、 声優スクールの費用比較で総額だけを見ると判断を誤る理由が、 総額という情報が費用対効果を正確に反映しないという点から来ているという点です。
総額の差が受け取る価値の差を反映しない。 在籍期間が異なると総額の比較が成立しない。 総額が同じでも実質指導時間が異なる。 総額比較に加えるべき三つの観点がある。 マンツーマンと集団の総額比較が逆転する例がある。
総額という情報を判断の出発点にすることは自然な手順です。 ですが総額に在籍期間の統一、実質指導時間の計算、追加費用の確認という観点を加えることで、 総額だけでは見えなかった費用対効果の差が確認できます。
声優スクールの費用比較で何を確認すべきかについては、 声優スクールの費用比較で見るべき数字と見てはいけない数字で扱っています。

