オンライン特化型の声優スクール「メイクリ」では 大手マンツーマンスクールに通っている方から 「このまま続けていいのか、それとも辞めるべきなのか判断できません」 という相談を受けることがあります。
通い続けるべきかどうかの判断は 感情的な動機に引っ張られやすい問題です。
払い続けてきた費用がもったいない。 もう少し続ければ成長するかもしれない。 辞めたら声優の夢を諦めたことになる気がする。
これらの感覚は判断の基準ではなく 判断を先送りさせる要因として機能します。
通い続けるべきかどうかは 感情ではなく声優レッスンとして成立する条件を満たしているかどうかという 構造的な基準で判断する必要があります。
このページでは 大手マンツーマンに通い続けるべきかどうかの判断基準を見ていきます。
判断基準1:担当講師が固定されているかどうか
通い続けるべきかどうかの最初の判断基準は 担当講師が固定されているかどうかです。
声優として成立するための技術の積み上げは 同じ講師が継続して個別の課題に向き合い続けることで機能します。
担当が変わり続ける環境では 課題の履歴が引き継がれません。 同じ指摘を何度も受ける状態が続きます。 成長の変化を継続的に確認できません。
現在の状況を確認します。 最近3回のレッスンで担当した講師が同じかどうか。 前回の課題が今回のレッスンで引き継がれていたかどうか。 担当が変わるたびに指摘の方向が変わっていないかどうか。
担当が固定されていない場合 同じ講師を継続して指名できるシステムがあるかどうかを確認します。 システム上固定できない場合 この問題は構造的に解決できない状態にあります。
判断基準2:課題が特定されて積み重なっているかどうか
通い続けるべきかどうかの2つ目の判断基準は 自分の課題が特定されて積み重なっているかどうかです。
声優として成立するための課題は一人ひとり異なります。 発声の癖、滑舌の問題、感情処理の傾向、間の取り方の習慣。 これらを特定して継続的に向き合うことが成長の前提になります。
現在の状況を確認します。 自分の具体的な課題が何かを言葉にできるかどうか。 その課題がどう変化しているかを説明できるかどうか。 次回のレッスンで何に取り組むべきかが明確かどうか。
これらが答えられない場合 課題が特定されないまま通い続けている状態にあります。
課題が特定されていない状態での継続は 何を積み上げているかが分からないまま 月謝が積み重なる状態です。
判断基準3:声優の評価基準に向いた練習が積み重なっているかどうか
通い続けるべきかどうかの3つ目の判断基準は 声優の評価基準に向いた練習が積み重なっているかどうかです。
声優として評価されるのはマイクを通した収録音声です。 この評価基準に対応する練習が 日常的なレッスンの中で積み重なっているかどうかを確認します。
現在の状況を確認します。 レッスンの中でマイクを通した発声確認が行われているかどうか。 収録した音声を聴き返して課題を確認する工程があるかどうか。 台本の読み方や感情処理という声優特有の課題に対応した指導があるかどうか。
これらが行われていない場合 声優の評価基準とは別の方向に練習が積み重なっている可能性があります。
教室での発声が上手くなっても 収録の場でその技術が機能するかどうかは別の確認が必要です。 収録環境での練習が積み重なっていない状態での継続は 声優として成立するための投資として機能しているかどうかを問い直す必要があります。
判断基準4:成長の変化が確認できているかどうか
通い続けるべきかどうかの4つ目の判断基準は 成長の変化が確認できているかどうかです。
成長の変化が確認できるためには 入会当初と現在を比較できる基準が必要です。
現在の状況を確認します。 入会当初と比べて発声の何かが変わっているかどうか。 滑舌の問題が改善されているかどうか。 台本を読みながら感情を処理できる精度が上がっているかどうか。 マイクを通した収録として機能する声が出せるようになっているかどうか。
これらの変化を説明できない場合 成長が確認できない状態で通い続けていることになります。
成長の変化が確認できない期間が続いている場合 その期間の長さに応じて 環境の設計が機能しているかどうかを判断する必要があります。
1〜2ヶ月の段階では まだ環境に慣れている途中という判断もあります。 3〜6ヶ月以上成長の変化が確認できない場合は 環境の設計の問題として判断する必要があります。
判断基準5:月謝に対して何を受け取っているかを説明できるかどうか
通い続けるべきかどうかの5つ目の判断基準は 月謝に対して何を受け取っているかを説明できるかどうかです。
月謝を払い続けることには それに対応した価値を受け取っているという前提が必要です。
現在の状況を確認します。 月謝として払っている金額に対して 何を受け取っているかを具体的に説明できるかどうか。 その説明が声優として成立するための積み上げとして機能しているかどうか。
シアーミュージックの月額11,000円 ナユタスの月額16,200円に対して 何が積み重なっているかを説明できない場合 月謝の使い先として機能しているかどうかを問い直す必要があります。
払い続けた費用がもったいないという感覚は 判断の基準ではありません。 今後払い続けることが声優として成立するための積み上げに 機能するかどうかという観点で判断します。
通い続けるべき状態と環境を変えるべき状態の違い
ここまで見てきた5つの判断基準を整理します。
通い続けることが機能している状態とは 担当が固定されていて課題が引き継がれている。 自分の課題が特定されて積み重なっている。 声優の評価基準に向いた練習が積み重なっている。 成長の変化が継続的に確認できている。 月謝に対して受け取っているものを具体的に説明できる。
これらが揃っている場合 通い続けることは声優として成立するための投資として機能しています。
環境を変えることを検討すべき状態とは 担当が変わり続けて課題が引き継がれない。 自分の課題が特定されていない。 声優の評価基準に向かない練習が積み重なっている。 成長の変化が長期間確認できていない。 月謝に対して何を受け取っているかを説明できない。
これらが複数当てはまる場合 通い続けることよりも環境を変えることが 声優として成立するための積み上げを再開する判断になります。
通い続けるかどうかの判断基準と 声優レッスンとして成立するための条件については マンツーマンの声優レッスンが成立する条件で扱っています。

