オンライン特化型の声優スクール・メイクリでは、 「自分の声が喉声なのか普通の声なのかが分からない」という相談を受けることがあります。
喉声と普通の声の違いは 見た目には分かりません。 判断するためにはいくつかの観点が必要です。
このページでは、 喉声と普通の声の違いをどこで判断するかを見ていきます。
喉声と普通の声の定義から整理する
喉声とは、 発声時に喉周辺に過剰な負荷がかかっている状態です。 軟口蓋の下がり、舌や口内の筋肉の弱さ、 首への力みが原因として関与します。
普通の声とは、 発声に関わる各部位が適切に機能している状態です。 声の通り道が確保され、 共鳴腔が機能し、 声帯が均一に振動している状態を指します。
この定義から見ると 喉声と普通の声の違いは 声の高さや低さ、声質の好みではなく 発声の構造として成立しているかどうかの問題です。
聴感覚として現れる違い
喉声と普通の声は聴感覚として違いが現れます。
喉声は詰まった印象、こもった印象、 力んでいる印象として聞こえやすいです。 倍音が少ないため声の厚みが感じられにくく、 長時間聴いていると疲れやすい傾向があります。
普通の声は力が入っていないのに 自然に前に届くように聞こえます。 倍音が整っているため厚みがあり、 長時間聴いても疲れにくいという特徴があります。
ただしこの聴感覚の違いを判断するためには 比較の基準が必要です。 喉声しか聴いたことがない状態では 普通の声との違いを感覚として捉えることが難しくなります。
発声時の感覚として現れる違い
喉声と普通の声は 発声時の感覚にも違いが現れます。
喉声では声を出すために力が必要な感覚があります。 首や肩に準備の力みが入る、 声を絞り出すような感覚がある、 大きな声を出すと喉が締まる感覚がある。 こうした状態は喉声が関係しているサインです。
普通の声では 過剰な力みなしに声が出ます。 声を出す前に力を込める必要がなく、 長時間話しても喉が特別に疲れることがありません。
ただし発声時の感覚も 習慣によって基準化されているため、 感覚だけで判断することには限界があります。
喉の疲れ方で判断する
喉の疲れ方も喉声かどうかの判断材料になります。
喉声の状態では喉への負担が大きいため、 通常の会話量でも疲れやすくなります。 長時間話すと声がかすれる、 翌日に喉に違和感が残るといった状態は 喉声のサインとして現れやすいです。
普通の声では適切な量の発声で 喉が極端に疲れることはほとんどありません。 発声後に喉が疲れている感覚があることを 当然のことと受け入れている場合、 見直す必要があります。
マイクを通した音で判断する
マイクを通した音は 喉声と普通の声の違いを確認しやすい条件のひとつです。
マイクは声をそのまま拾うため、 日常会話では目立ちにくい喉声の特徴が 鮮明に現れやすくなります。
詰まった印象、息のノイズ、 声の芯のなさ、こもりといった特徴が マイクを通すことで浮き彫りになります。
録音環境が整っている状態でのマイク確認は 喉声かどうかを判断するための 有効な参考情報になります。
判断には外部からの視点が必要
喉声と普通の声の違いを正確に判断するためには 外部からの視点が必要です。
聴感覚の違い、発声時の感覚、喉の疲れ方、 マイクを通した音。 これらは判断の参考になりますが、 いずれも自己判断には限界があります。
発声の構造として喉声かどうかを判断するためには 専門的な観点からの評価が必要です。
喉声でない声が成立するための条件については、 喉声と普通の声を分ける発声の構造で詳しく扱っています。

