オンライン特化型の声優スクール・メイクリでは、 声優を目指したい人から「声優スクールの費用対効果をどう判断すればいいか分からない」という相談を受けることがあります。
月謝や総額だけを比べても判断できない。 カリキュラムや雰囲気は比べられるが、費用対効果の基準が分からない。 何を確認すれば費用対効果を正確に判断できるのか。
こうした状態で比較が進まないケースがあります。
声優スクールの費用対効果を判断するために最も有効な観点のひとつが、 時間単価です。 時間単価という観点で声優スクールを比較すると、 月謝や総額だけでは見えなかった情報が確認できます。
このページでは、 声優スクールの費用対効果を時間単価で見ると何が分かるかを整理します。
時間単価とは何か
声優スクールの費用対効果を時間単価で見る方法を理解するために、 まず時間単価という概念を確認します。
時間単価とは、 実際に自分が指導を受ける1時間あたりのコストです。
計算式は以下の通りです。
時間単価(円)= 費用の総額 ÷ 実質指導時間(時間)
実質指導時間を計算するためには、 以下の情報が必要です。
クラスの人数。 1コマのレッスン時間。 月のレッスン回数。 在籍期間。
これらの情報から、
一人あたりの指導時間 = レッスン時間 ÷ クラスの人数 月の実質指導時間 = 一人あたりの指導時間 × 月のレッスン回数 在籍期間全体の実質指導時間 = 月の実質指導時間 × 在籍期間(か月)
と計算できます。
声優スクール別の時間単価比較
声優スクールの代表的な形式を時間単価で比較します。
声優学校(2年間・220万円・10人クラス・2時間・月4回) 一人あたりの指導時間:12分 2年間の実質指導時間:約19.2時間 時間単価:約114,000円
声優養成所(1年間・80万円・10人クラス・2.5時間・月4回) 一人あたりの指導時間:15分 1年間の実質指導時間:約12時間 時間単価:約66,000円
大手マンツーマンスクール(月3万円・50分・月4回) 月の実質指導時間:約3.3時間 時間単価:約9,000円
個人ボイストレーニング(1コマ8,000円・60分) 時間単価:約8,000円
この並びを確認すると、 多人数制と一対一の形式で時間単価に大きな差があることが分かります。
時間単価の差が示すもの
声優スクール別の時間単価を並べると、 声優学校の時間単価は大手マンツーマンスクールの約12倍、 声優養成所の時間単価は大手マンツーマンスクールの約7倍になります。
この差は、 指導の質の差を示しているわけではありません。
形式の差、 つまり指導時間を何人で共有するかという構造の差が、 時間単価の差として現れています。
時間単価が高いことは、 同じ費用に対して受け取る指導の時間が少ないことを意味します。
時間単価が低いことは、 同じ費用に対して受け取る指導の時間が多いことを意味します。
時間単価の差は、 費用対効果という観点での選択肢の差として機能します。
同じ費用で受けられる指導の量を比較する
時間単価という観点を加えることで、 同じ費用で受けられる指導の量を比較することができます。
声優学校に2年間通う費用220万円を、 大手マンツーマンスクールに使った場合を計算します。
220万円 ÷ 月3万円 = 約73か月分 73か月 × 月3.3時間 = 約241時間
声優学校の2年間で受ける実質指導時間は約19.2時間です。 同じ費用をマンツーマンに使うと約241時間になります。
同じ220万円でも、 形式の違いによって受けられる指導の量が約12倍異なります。
この差は、 総額や月謝を比べるだけでは見えません。 時間単価という観点を加えることで初めて確認できます。
時間単価はスクール選びの絶対的な基準ではない
時間単価という観点を持つことは重要ですが、 時間単価だけがスクール選びの基準になるわけではありません。
声優養成所や声優学校が提供するものには、 指導時間以外の要素も含まれています。
業界との接点。 仲間との環境。 発表の機会。 オーディションへの参加経路。
こうした要素は時間単価では測れません。
ただし、 これらの要素が自分の目的に対して必要かどうかを確認した上で、 時間単価という観点を加えることが、 費用対効果の判断材料として機能します。
時間単価は選択肢を比較するための観点のひとつです。 唯一の基準ではありませんが、 月謝や総額だけでは見えない情報を確認するための有効な手段です。
時間単価で見ることが判断の精度を上げる
ここまで見てきた内容に共通しているのは、 声優スクールの費用対効果を時間単価で見ることで、 月謝や総額だけでは見えなかった情報が確認できるという点です。
時間単価は費用を実質指導時間で割った数字。 声優スクール別の時間単価を並べると形式の差が明確になる。 時間単価の差は形式の構造の差から来ている。 同じ費用で受けられる指導の量を比較できる。 時間単価はスクール選びの絶対的な基準ではないが有効な観点。
時間単価という観点を持つことで、 声優スクールの費用対効果を月謝や総額よりも正確に確認することができます。
声優スクールの時間単価と形式の関係の全体像については、 声優スクールの時間単価で費用対効果を正確に判断する方法で扱っています。

