オンライン特化型の声優スクール・メイクリでは、 声優を目指したい人から「声優学校に通うべきか、独学で進めるべきか迷っている」という相談を受けることがあります。
声優学校に通えばプロに教わることができる。 でも学費が高い。 独学でも動画や教材を使えば学べるのではないか。 費用の差がどのくらいあるのかが分からない。
こうした状態で判断が定まらないケースがあります。
声優学校と独学の費用を比較するとき、 単純に金額だけを並べることでは見えない情報があります。
このページでは、 声優学校と独学の費用を比較したときに何が見えてくるかを整理します。
独学の費用構造
声優学校と独学の費用を比較するために、 まず独学の費用構造を確認します。
独学で声優を目指す場合にかかる費用は、 主に以下のものがあります。
教材費。 発声練習用の書籍、音声教材、動画コンテンツなどの費用です。 数千円から数万円程度が一般的です。
録音機材。 自分の声を録音して確認するためのマイクや録音環境の費用です。 1万円から数万円程度が一般的です。
オーディション応募費用。 応募に費用がかかる場合と、無料の場合があります。
独学の場合、 継続的にかかる費用は比較的少なく、 初期投資が中心になります。
ただし独学には、 費用以外のコストがあります。 自分で方向を決め、 成果を確認する仕組みを自分で作る必要があります。
声優学校の費用構造との差
独学と声優学校の費用を並べると、 金額の差は明確です。
独学:数万円〜十数万円程度(機材・教材) 声優学校:2年間で約220万円
金額の差だけを見れば、 声優学校は独学より大幅に高い。
ですがこの比較だけでは見えない部分があります。
声優学校は費用に対して何かを提供しています。 独学では得られないものが含まれています。
問題は、 その「何か」の内容が自分の目的に合っているかどうかです。
声優学校が提供するものの中心は、 多人数制レッスンでの指導時間です。
2年間で約19時間の実質的な指導時間。 時間単価に換算すると約11万4千円。
この数字と独学の費用を並べると、 単純な金額の差とは異なる情報が見えます。
独学で得られないものを確認する
声優学校の費用が高くても通う理由があるとすれば、 独学では得られないものが含まれているからです。
独学では得られにくいものを確認します。
第三者からのフィードバック。 自分の声の状態を外から確認してもらえる機会は、 独学では作りにくいものです。
同じ目標を持つ環境。 仲間との練習や刺激は、 一人で進める独学では得られません。
業界との接点。 オーディションの機会や業界情報へのアクセスは、 声優学校の方が得やすい場合があります。
これらの要素が、 自分の目的に対して必要かどうかを確認することが必要です。
マンツーマンレッスンという第三の選択肢
声優学校と独学を比較するとき、 見落とされやすい第三の選択肢があります。
マンツーマンのレッスンです。
マンツーマンレッスンの費用は、 1時間あたり7,000〜9,000円程度が一般的です。
声優学校の時間単価が約11万4千円であることと比べると、 マンツーマンの方が時間単価として大幅に安くなります。
独学では得られにくいフィードバックを受けながら、 声優学校より低い時間単価で学ぶことができる。
声優学校か独学かという二択で考えていると、 この選択肢が視野に入りにくくなります。
費用対効果を比較する際には、 選択肢を二択に限定しないことが判断の精度を上げます。
費用の差が生み出す機会コストの違い
声優学校と独学の費用の差は、 機会コストの違いにもつながります。
声優学校に2年間220万円を使う場合、 その費用と時間は他の選択肢には使えません。
同じ220万円をマンツーマンレッスンに使うと、 時間単価9,000円として計算した場合、 約244時間のマンツーマン指導を受けることができます。
声優学校の実質指導時間19時間と、 マンツーマンで受けられる244時間では、 同じ費用でも受けられる指導の量が大きく異なります。
費用の差だけでなく、 同じ費用で受けられる指導の量という観点を加えることで、 選択肢の比較が具体的になります。
費用比較は選択肢を並べた上で行う
ここまで見てきた内容に共通しているのは、 声優学校と独学の費用を比較するとき、 単純な金額の差だけでなく、 実質指導時間、時間単価、機会コストという観点を加えることで、 見えてくる情報が変わるという点です。
独学の費用構造は数万円〜十数万円程度。 声優学校の費用は2年間で約220万円。 費用の差の背景にある実質指導時間を確認することが必要。 独学では得られないものを確認することが判断材料になる。 マンツーマンレッスンという第三の選択肢がある。 費用の差が機会コストの違いにつながる。
費用を比較するとき、 選択肢を二択に限定せず、 実質的に受け取る指導の量という観点を加えることが、 判断の精度を上げるための手順になります。
声優学校という選択肢が持つ構造的な問題については、 声優学校に費用を払っても声優になれない人が多い理由で扱っています。

