オンライン特化型の声優スクール「メイクリ」では 声優やボイトレのスクールの体験レッスンを受けた後に 「結局どう判断すればいいか分からなかった」という話を聞くことがあります。
シアーミュージック、ナユタス、MYUをはじめとする大手マンツーマンスクールの 無料体験レッスンは30分前後で終わります。
体験レッスンが終わった後に スタッフから入会案内を受けることになります。 その場で判断を求められる流れに入ります。
ですが体験レッスンが終わった後に始まることは 入会案内だけではありません。
このページでは 無料体験レッスンが終わった後に実際に始まることを見ていきます。
体験レッスン直後に始まる入会案内の流れ
体験レッスンが終わると 多くの場合スタッフによる入会案内が始まります。
コースの説明、料金の提示、今月入会した場合の特典案内。 この流れは体験レッスンとセットで設計されています。
体験レッスンでスクールの雰囲気と講師の印象が残った状態で 判断を求められます。
この流れは入会の意思決定を促すために合理的に機能します。 体験レッスンで良い印象を受けた状態が 入会案内を受けるタイミングと重なるように設計されています。
この時点で確認できているのは 体験レッスンで感じた雰囲気の印象です。 入会後のレッスンが成立するかどうかの判断材料は この時点では揃っていません。
体験を担当した講師が入会後も担当するとは限りません。 体験で感じた印象が継続的なレッスンの質と一致しているかどうかも 確認できていません。
入会案内の流れの中で判断を求められるとき この確認できていない部分が残ったままであることを 知っておく必要があります。
スクール側に残る記録が始まる
体験レッスンが終わった後 スクール側での記録が始まります。
担当した講師はレポートを作成します。 受講姿勢、目標の明確さ、入会意欲の有無が記録され スクール側に共有されます。
この記録は入会後の担当講師への引き継ぎ情報として使われる場合があります。 また入会意欲のない層として記録された場合は 以降の予約を断られるケースがあります。
ナユタスをはじめとする複数の大手スクールでは 無料体験のみを目的とした受講者のリストが存在します。 複数のスクールを渡り歩いた記録が積み重なることで 以降の体験レッスンの申し込みを断られる可能性があります。
体験レッスンが終わった後 受ける側には見えないところで記録が始まっています。
担当講師への精算が始まる
体験レッスンが終わった後 担当した講師への報酬の精算が始まります。
シアーミュージックの体験レッスンは成功報酬型です。 入会に繋がった場合は報酬が発生します。 入会に繋がらなかった場合は報酬がゼロです。
通常レッスンでの講師報酬はシアーミュージックが1コマ45分あたり800円です。 ナユタスは1コマ50分で1,500円 MYUは1コマ60分で1,300円です。
体験レッスンの入会率は10%を下回るため 10回担当して9回は報酬がゼロという状況が続きます。
受ける側が体験レッスンを終えた後 担当した講師の報酬がどうなるかは 受ける側には見えません。
ですがこの精算の結果が 次の体験レッスンに臨む講師の姿勢に影響します。 体験レッスンが終わった後に始まる精算の仕組みは 体験レッスン全体の質に影響する要素のひとつです。
入会した場合に始まること
体験レッスンの後に入会した場合 入会後のレッスンが始まります。
ここで確認が必要なのは 体験レッスンで感じた印象と入会後の実態が一致しているかどうかです。
体験を担当した講師が入会後も担当するとは限りません。 大手マンツーマンスクールの多くは 講師を毎回自由に選べるシステムを採用しています。
講師が固定されない場合 前回の課題や修正点が正確に引き継がれません。 同じ指摘を何度も受けたり指導の方向性が毎回変わったりする状態になりやすくなります。
声優レッスンやボイトレとして本来必要な指導の継続性が 入会後に保たれるかどうかは 体験レッスンの印象だけでは判断できません。
またシアーミュージックでは 早い段階で退会する受講者が多く 入会後2ヶ月で辞めるケースも存在します。
入会後に始まるレッスンが 声優レッスンやボイトレとして成立しているかどうかは 入会後に初めて確認できる部分です。
入会しなかった場合に始まること
体験レッスンの後に入会しなかった場合も いくつかのことが始まります。
スクール側にはレポートとして記録が残ります。 入会しなかった事実もこの記録の一部になります。
担当した講師には報酬ゼロという結果が残ります。
受ける側には体験レッスンで得た限られた印象が残ります。 この印象をもとに入会しなかったという判断が下されますが 体験レッスンで確認できなかったことが判断に影響している可能性があります。
体験を担当した講師が声優レッスンとして機能しない環境にあったために 体験レッスンの印象が悪くなった場合 それがそのスクールのレッスンの実態を反映しているかどうかは別の問題です。
入会しなかったという判断が 体験レッスンという限られた情報をもとにした判断であることを 知っておく必要があります。
体験レッスンが終わった後に残る問い
体験レッスンが終わった後に始まることを見てきた上で 残る問いがあります。
体験レッスンで得た印象は 入会後のレッスンが成立するかどうかを判断するための情報として 十分だったかどうかです。
体験レッスンで確認できたこと。 スクールの雰囲気、担当講師の印象の一端、コース料金と時間の設計。
体験レッスンで確認できなかったこと。 入会後に担当する講師が同じかどうか、 指導の継続性が保たれるかどうか、 収録環境を前提にした声優レッスンとして機能するかどうか、 講師が長期的に在籍するかどうか。
体験レッスンが終わった後に始まるすべてのことは 確認できなかった部分の中にあります。
無料体験レッスンという入口の設計と 入会後のレッスンが成立するための条件の全体像については 大手マンツーマンスクールの無料体験レッスンが成立しない構造で扱っています。


