声優オーディションの自己PR中に、
・途中で止められた
・時間を残して終わってしまった
こうした経験や不安を抱えている方は少なくありません。
自己PRが途中で終わると、
「何か失敗したのではないか」
「声が悪かったのではないか」
と考えてしまいがちです。
ですが、講師として多くのオーディション対策に関わってきた立場から言うと、
自己PRが途中で止められる理由は、技術不足とは限りません。
まず、この前提を知っておいてください。
声優オーディションは「じっくり評価する場」ではない
声優オーディションは、一人ひとりを丁寧に時間をかけて評価する場ではありません。
特に、
・ドラフトオーディション
・合同オーディション
では、短時間で大量の参加者を見ています。
そのため、審査員や事務所側は、
話を最後まで聞く前に、ある程度の判断を下すことが多い のが現実です。
ここで多くの人が誤解します。
「途中で止められた=失敗した」
これは必ずしも正しくありません。
自己PRが途中で止められる一番の理由
自己PRが途中で止められる最大の理由は、
「この先を聞く必要がない」と判断されたから です。
厳しく聞こえるかもしれませんが、これは現場のリアルです。
自己PRの冒頭で、
・どんな声なのか
・どんな方向性なのか
・どんな素材なのか
これが伝わらない場合、
「これ以上聞いても判断材料が増えない」と判断されます。
その結果、途中で止められることがあります。
「時間いっぱい話さなきゃいけない」は大きな勘違い
よくある勘違いが、
「自己PRは時間いっぱい話さないといけない」という考えです。
実際には、
・短くても印象に残る自己PR → 最後まで聞かれる
・長く話しても方向性が見えない自己PR → 途中で止められる
この違いがはっきり出ます。
問題は話の長さではありません。
途中で止められやすい自己PRの共通点
講師として見ていて、途中で止められやすい自己PRには共通点があります。
代表的なのは、次のようなものです。
・やりたいことをすべて詰め込んでいる
・声優になりたい動機だけで終わっている
・上手く話そうとしすぎて声が固くなっている
・原稿を読むような話し方になっている
これらに共通しているのは、
「素材が見えない」 という点です。
自己PRで本当に見られている視点
事務所や審査員が自己PRで見ているのは、完成度ではありません。
見られているのは、
・この人を預かったら仕事につながる可能性があるか
・将来的にメリットがあるか
・扱いやすい人間性か
かなり現実的な話ですが、
「お金になる声優かどうか」 という視点で見られています。
だからこそ、
・上手く話すこと
・綺麗にまとめること
よりも、
・どんな声を持っているのか
・どんな方向に伸びそうか
・現場で扱いやすそうか
こうした要素の方が重要になります。
自己PRが止められた=声優に向いていない、ではない
自己PRが途中で止められたからといって、
声優として向いていないわけではありません。
多くの場合、
・自己PRの組み立て方
・伝え方
・審査側の視点
このどれかがズレているだけです。
これは、一人で考えていてもなかなか気づけません。
自己PRは「正解を言う場」ではない
自己PRは、正解を言う場ではありません。
「この人と仕事ができそうか」
「もう少し見てみたいか」
そう思ってもらえるかどうか。
それがすべてです。
最後に
もし今、
・自己PRが途中で止められた経験がある
・評価されない理由が分からない
・オーディションが怖くなっている
そう感じているなら、
一度立ち止まって考えてみてください。
才能の問題ではなく、
視点の問題であることがほとんど です。


