オンライン特化型の声優スクール・メイクリでは、 声優を目指したい人から「声優養成所の月謝が高いのか安いのかを判断する基準が分からない」という相談を受けることがあります。
声優事務所が直接運営しているから安心だと思っていた。 月謝の金額だけを見ても、それが適正かどうか判断できない。 他の選択肢と比べたいが、何を基準に比べればいいか分からない。
こうした状態で入所を検討しているケースがあります。
月謝の金額は、 比較のための情報として不完全です。 時間単価という観点を加えることで、 月謝の金額だけでは見えない情報が確認できます。
このページでは、 声優養成所の月謝を時間単価で計算したときに何が見えてくるかを整理します。
月謝から時間単価を計算する方法
声優養成所の月謝を時間単価で計算するためには、 まず月の実質指導時間を出す必要があります。
声優養成所のレッスンは多人数制が一般的です。 10人クラスで平均2.5時間のレッスンを受ける場合、 一人あたりの実質的な指導時間は以下の計算になります。
2.5時間 ÷ 10人 = 約15分
月4回のレッスンを受けた場合、 月の実質指導時間は次のようになります。
15分 × 4回 = 60分 = 約1時間
声優養成所の月謝を仮に月約6万7千円(年80万円÷12か月)とすると、 月の実質指導時間1時間で割ります。
67,000円 ÷ 1時間 = 約67,000円
1時間あたり約6万7千円。
これが声優養成所の月謝を時間単価で見たときの数字です。
月謝だけを見ると時間単価が見えない
声優養成所の月謝を月単位で見ると、 「月々6万7千円」という数字として認識されます。
この金額は、 月々の支出として見るとある程度の費用感として受け取られます。
ですがこの月謝に対して、 実際に受け取る指導の時間は約1時間です。
月6万7千円を払って受け取るものが1時間の指導であるという事実は、 月謝の金額だけを見ていると把握できません。
時間単価という観点を加えることで、 「月々の支払い」とは異なる情報が見えます。
他の選択肢との時間単価比較
声優養成所の時間単価を、 他の選択肢と並べて確認します。
声優学校(2年・220万円・10人クラス) 時間単価:約114,000円
声優養成所(1年・80万円・10人クラス) 時間単価:約66,000円
大手マンツーマンスクール(月額約30,000円・50分) 時間単価:約9,000円
個人ボイストレーニング(1コマ7,000〜9,000円・1時間) 時間単価:約8,000円
この並びを見ると、 多人数制と一対一の形式で時間単価に大きな差があることが分かります。
声優養成所の時間単価は声優学校より安くなります。 ですが大手マンツーマンスクールや個人ボイストレーニングと比べると、 7〜8倍の差があります。
時間単価を並べることで、 月謝の金額だけでは見えなかった比較ができます。
月謝の安さと時間単価の安さは別の話
声優養成所の月謝が声優学校より安い場合、 「声優学校より割安だ」という判断が生まれやすくなります。
ですが月謝の金額の差と、 時間単価の差は別の話です。
月謝が安くても、 クラスの人数が多かったり、 レッスン時間が短かったりすることで、 実質指導時間が少なくなることがあります。
月謝を比較するときに、 クラスの人数とレッスン時間という条件を確認しないと、 時間単価の正確な比較ができません。
月謝の金額だけを比較することは、 実質的な費用対効果を確認することとは別の行為です。
月謝に加えて確認すべき条件
声優養成所の月謝を時間単価で評価するために、 月謝以外に確認すべき条件があります。
クラスの人数。 人数が多いほど一人あたりの指導時間が少なくなります。
1コマのレッスン時間。 レッスン時間が短いほど実質指導時間が少なくなります。
月のレッスン回数。 回数が少ないほど月の実質指導時間が少なくなります。
これらの条件を月謝と合わせて確認することで、 時間単価を計算することができます。
月謝だけを確認して入所を決めることは、 こうした条件を確認しないまま判断することになります。
時間単価で見ることが判断の精度を上げる
ここまで見てきた内容に共通しているのは、 声優養成所の月謝を時間単価で計算することで、 月謝の金額だけでは見えなかった情報が確認できるという点です。
月謝から時間単価を計算する方法がある。 月謝だけを見ると時間単価が見えない。 他の選択肢との時間単価比較で差が明確になる。 月謝の安さと時間単価の安さは別の話。 月謝に加えてクラスの人数とレッスン時間を確認する必要がある。
時間単価という観点を持つことで、 月謝の金額だけでは判断できなかった費用対効果の比較ができます。
この観点を入所前に持つことが、 判断の精度を上げるための手順になります。
声優養成所という選択肢が持つ構造的な問題については、 声優養成所の月謝を払い続けても声優になれない理由で扱っています。

